兄の介護認定調査

 兄のケアマネをしている方が、兄の状況から介護度について区分変更の請求をした方がいいと判断されたみたいで、介護認定の再調査の手続きを進めてくれていた。それで今日11時というアポをとってくれた。ケアマネと調査の介護福祉士ー多分、市から委託されているーが兄の家に来る。

 前回、兄が介護認定調査を受けたのは2016年のことだったか。

介護保険面談 - トムジィの日常雑記

 あの時は低血糖で倒れて入院したすぐ後だったと思う。市役所や包括支援センターに相談に行き、とにかく介護保険サービスを少しでも受けられるようにということだった。その結果は一番軽い要支援1というやつだ。

 兄の場合、一応は歩くことができるし、両手とも何も問題がない。起居動作も支障なく、会話とかも普通にできる。糖尿や透析、さらに心臓に病気があるということはあっても、介護保険的には一番軽くなってしまう。

 しかし、もともと金銭感覚がルーズ、日常生活でも整理整頓がまったくできないで、放っておくとすぐにゴミ屋敷になってしまうこと。さらに心臓の影響もあってか、5階の自室まで上がるのに10分近くかかる状態、認知とまではいかないが軽い注意障害もある。人工透析や糖尿を抱え、自分で健康管理ができない状態からすると、とても要支援という段階ではないとは思う。

 聞き取り調査の合間に、自分も兄の状況について説明するときに、別に盛る訳でもなく、最近の入退院を繰り返す状況や、これまでの音信普通だったことや、ここのところ生活を支えるためにかなりの労力を使っていることなどを説明した。

 調査員はそのへんのことは特記欄にきちんと書いておきますと答えてくれたが、どうなることか。妻のことで介護保険認定調査はもう何度も経験しているが、10年前に比べて今はどんどんと介護度を下げる方向になっている。以前、介護度3だったとすれば、今の基準では簡単に2とかに下げられる。妻も何度か介護度を下げられたが、その度に区分変更を申し出て戻してもらっている。

 そういうことを考えると、兄は多分要支援が1から2に変われば良い方かもしれない。とはいえ、少しでもサービスが受けられれば、そうした社会資源を利用できれば、少しは兄の生活も改善されるかもしれない。

 前日、ニトリで安い折りたたみの椅子を3脚買って車に積んでおいた。団地の駐車場に止めてから椅子を持って5階の兄の部屋まで運んだ。ふいにこれと同じことを前回もやっていたことを思い出した。あの時も椅子を三脚同じように運んだ。時期は12月で今日と同じように肌寒い日だった。なんかまったく同じことをしていることに、ちょっと苦笑いしてしまった。