風呂のリフォーム

7日から三日間、念願の風呂のリフォームをした。
今の家はかれこれ7年前に越してきたのだが、風呂のドアがスイングドアで障害のあるカミさんをいれるにはえらく難儀する。なのでかなり早い段階からリフォームしなくちゃと思ってはいた。それ以外にもけっこう滑りやすい床だとかもろもろあったし。引っ越してすぐにリフォーム業者何社かに見積もりとかも頼んだこともあった。その時は玄関回りのリフォームを先に行うということで後回しにしたんだったか。当初の玄関回りはやや高めの階段3段だったのを5段にし手すりもつけたりした。
その後は不便を感じつつも基本カミさんは週四回デイケアに行き、うち三回は入浴してくるので、家で入浴介助を行うのは土日だけだったということもあり、なんとなくそのまま月日が経過してしまった。
ただし、風呂とカウンターの継ぎ目のコーキングが剥がれて、そこから水が染み出すみたいなこともあって、長時間カウンターに水を流していると水がつたってちょうど真下の玄関の外の部分に漏れるみたいなことが何度かあり、修理するかリフォームするかとずっと思ってはいた。
8月の後半だったか、シャワーの栓をきちんと締めてなかったためかほぼ半日くらい水がちょろちょろと流れ出ていて、それがやはり階下に漏れて玄関回りにちょっとした水溜りを作ることがあった。それでこれはさすがにまずいだろうということで、何社か業者を呼んでみたが、水漏れ箇所はユニットバスをある種解体しないと特定できないともいわれた。それで結論としてユニットバスをそっくり交換するリフォームをやってしまおうということになった。
我が家は、7年前に築6年の中古物件として購入したので13年目。そろそろ外壁工事等もやらなければならない。風呂とセットでいくらか安くならないかと2社に絞って相見積もりをとった。一社はいわずとしれたヤマダ電機、もう一社はこの家を建てた建売屋の関連会社でリフォームをやっているところ。けっこういい線で価格を出してきたのだが、リフォーム会社のほうがやはりというかはるかに安かった。価格差はだいたい20万くらい。それでいて特に風呂は一番気に入っていたパナソニックのもので、さらにオプションでグレードをあげたものにすることもできた。
風呂の工事は基本1日目が既存ユニットバスの解体搬出。2日目が新しいユニットの搬入と組み立て。3日目が調整とドア等の取り付け、さらに洗面脱衣所のクロスの張替えなどということになる。しかも3日目もコーキング等を乾燥させる必要があるためその日も風呂に入れない。4日目でやっとシャワー程度なら使っていいということになる。
なので3日間、家族連れて比較的近くのスーパー銭湯にも通った。まあいずれ書くけど障害者を連れての銭湯通いもけっこうストレスが溜まるし、たぶん母親について手伝わなくてはならない娘もそれなりにしんどい思いをしたようだ。そのいつか書くかもしれないのは、カミさんの装具をして脱衣所に入ることのもろもろである。思い出しても少し腹立たしいので、今日はよしとこう。
工事の2日目にちょっとしたというか、けっこう深刻な問題もあった。既存ユニットバスを撤去して、下部の排水パイプの位置を確認すると、パナソニックのユニットバスだと床がそれまでより数センチ上がってしまう。なのでそれまで脱衣所とはフラットなバリアフリーな浴室の入り口に5センチ程度の段差が出来るというのだ。
身障者がいてよりバリアフリーを考えてリフォームするのにそれはないだろうという思いが大部分。かといって浴室を撤去した状態で、一から他のメーカーの風呂を選定して発注してとなるとそれこそこれから一月近く家に風呂がない状態になる。とりあえず業者には当初、ユニットバスの据付はそのまま進めること、そのうえで後で脱衣所側にちょっとしたスロープを作るなどの工夫をしてもらうように依頼した。
朝、ユニットバスの据付にきた職人さんには出来るだけ段差ができないようにお願いした。曰く「匠の技に期待してます」みたいな。昼に一度戻ってみると、職人さんがかなり頑張ってくれたようで段差は2.5センチくらいに縮まっていた。おもわず寸志をつつんで渡しましたね。帰りにご飯でも食べてみたいな感じで。
そんなこんなで3日目にはきちんとユニットバスの組み付けが終了。4日目の日曜日の夜にはシャワーを浴びることもできた。そして月曜には初風呂に入ることもできたのだが、思いの他快適ではあった。さらにいえば洗い場の床も風呂の中もうまいこと工夫がされていて滑りにくい。なのでそれまで浴槽には滑り止めのシートを置いてカミさんを入浴させていたのだが、どうもそれは必要なくなりそうな感じである。
月曜から今日までの三日間はかかさず風呂に入っている。まあ寒さのこともあるのだが、それまではずっとシャワーだったし。でも、やっぱり新しい風呂はいい。大変快適ではある。
<組み付け中のバス>

<微妙な段差>

<そして完成>