ターナー展

胃カメラが終了したのが11時半過ぎ。3時に銀行で定期の更新があり、4時から会議がある。いずれも都内のため、一度会社に戻ってもほぼとんぼ返りしなくてはならない。さてと、どうするかということで、時間つぶしに美術館へでもということにする。行きたいのは上野のターナー展とブリジストンでやっているカイユボット。ネームバリューからするとターナーに軍配、個人的にはカイユボットのほうが好きかなとも。
ネットで調べるとターナーは12月18日までで、カイユボットは12月29日が最後。たぶん年末の27日〜29日あたりには行けそうだろうとも思い今回はターナーを選ぶ。
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当たり前のことなのだがターナーは風景画家。おそらく初期にはカナレットとかの影響が強かったみたいである。76歳と長命だったこともあり息の長い活動をしたので、年代によって画風もずいぶんと変化している。壮年期以降はじょじょに風景の刻々と移り変わる相貌の一瞬をとらえるかのようになっていく。そのキーワードはやはり光。風景にもたらす陽光の影響をいかにキャンパスに写し取るかみたいなことへの様々な格闘がうかがえる。
ようは彼もまた16世紀のオランダの画家たちの影響化にあり、さらには印象派に橋渡しするような役割を担ったのだろうとは、勝手な思い込みである。
ターナーは自身の作品の多くを国に寄贈した。それらはロンドンのナショナル・ギャラリー、テート・ギャラリーに所蔵されている。今回の絵画展はテート・ギャラリーのものからということである。以前からターナーの絵ということで見知っていた幾つか「雨、蒸気、速度−グレート・ウェスタン鉄道」や「 解体のため錨泊地に向かう戦艦テメレール号 」はナショナル・ギャラリー所蔵だということで今回観ることはできなくて残念ではある。
今回の展示品の中で気に入ったのは以下の二つ。
<レグルス>

<水葬>