また淡路にいってきた

年末年始は、妻の実家長野に二泊、そのままロングドライブ敢行して淡路島で二泊、合計四泊して昨日帰ってきた。
淡路島で正月を迎えるのは3年連続。ここを訪れるのは通算6回目。完璧なリピーター化している。なんでそれほど固執するのかって、理由はもう何度も書いているけど、ここ以外に安くて、簡単に宿がとれるところがないから。だいたいにおいて正月三が日に一人一泊8千円で泊まれるホテルが他にあるだろうか。あったら教えてください。来年はそこにします。まあ格安で泊まれるのは健保のお陰なわけだけど。
というわけで今回も南淡路ロイヤルホテルに泊まって、温泉入って美味いもの食べて過ごしました。観光らしい観光はというと、3日に大塚国際美術館に行ったことくらい。ここも多分4回目になるのか。
なんというか我が家的にはすっかり、ホテルでのんびり2泊して、1日だけ陶板複製絵画をやっぱりのんびり観て過ごすというのが定番化しつつある。この美術館は広いし、あんまり混まないし、それでいてありとあらゆる西洋絵画が網羅されているので、圧巻という感じである。
さすがに4度目ともなるとシスティーナ・ホールの感動も薄れてくる。でも何度行ってもそこそこに圧倒的だし、荘厳な雰囲気がある。展示スペースは、入ってすぐのB3が環境展示や古代、中世美術、B2がルネサンスバロック。B1はバロック、近代で、所謂印象派系はここに展示してある。さらに1F、2Fが現代美術で、1Fにはピカソの「ゲルニカ」やポロックの「秋のリズム」といった大型絵画が展示されている。2Fにはピカソやブラック、ミロなど、現代絵画の巨人達の作品がこれでもかこれでもかという具合である。
これまではいつも律儀にB2から順番に観ていったのだが、そうすると現代絵画のあたりにくると閉館間際となり、駆け足になってしまう。2Fなどきちんと観れないことが2回くらい続いた。それで前々回あたりから、入館したらとりあえずシスティーナ・ホール、スクロヴェーニ礼拝堂を観てからすぐに2Fに上がって、上から降りてくるコースをとることになった。そうすると現代絵画を堪能しつつ、それから一番好きな印象派系をゆっくり眺めることができるわけ。まあルネッサンスバロックダヴィンチ、オランダ絵画を除けばみんな宗教画ばっかりみたいな感想もある。
いつも同じ感想かもしれないが、陶板複製画なので写真も撮れるし、けっこうリラックスして観ることができる。しかも系統立てて絵画を鑑賞できる。ここは本当に巨大な西洋美術史の体験型教科書みたいなものなのである。中学生の娘にはくどくどと教育的に教えたりとかはしないが、なんとなく普通に審美眼が養われていけばいいがくらいの気持ちでいる。まあ毎年ここを訪れて長い時間を過ごしているのである。まったく無駄になるということもないのではないかと思う。
今回の旅行は観光としては本当にここに立ち寄っただけである。関東から長野経由で淡路へ行き戻ると、車の走行距離としてはなんだかんだで1500キロくらいになる。ある意味行って帰るだけに等しい。50路を過ぎてのロング・ドライブはけっこうしんどい部分もあるにはあるが、それでも二日間、上げ膳据え膳でそれなりに美味いものが食べれて、温泉入って、絵も観れる。個人的にはけっこう気に入っている。
二日目の深夜、一人で露天風呂に入っていて、やっぱり来年もきっと来るだろうな、いや、やっぱりここに来ようみたいなことを思った。1年頑張って、自分へのご褒美みたいな感じだと、たかだか淡路あたりで何ぼのものみたいにも思わないわけでもない。とはいえ小市民の小さな幸福みたいなものだ。
2年後は子どもの受験とかがあるからたぶん駄目だろうし、おそらく来年あたりが最後にもなりそうにも思う。