淡路・京都旅行の道程

 今回の淡路・京都旅行、初日は朝5時くらいに出発して、淡路に着いたのは12時頃だったか。大塚国際美術館は広すぎて、いつも最後まで観ることができないこと多いので、今回は28日、29日と二日間にかけて回ることにした。

 28日は午後1時過ぎに入ってから例によってB3のシスティーナ・ホールやスクロヴェーニ礼拝堂、それから古代、中世を集中して回り、B2のルネサンスバロックを観てほぼ終了。

 翌日29日は、午前中にまず観潮船に乗ろうと思ったのだが、満潮時刻が14時頃で午前中は渦が見ることができないので欠航という。仕方なく大鳴門遊橋歩道・渦の道へ行くことにする。

渦の道 - 大鳴門橋45mより見下ろす迫力の渦潮

 ここも何度か訪れているが、ウィークデイの午前中ということで観光客がまばら。高所恐怖症の自分にとってはやや鬼門なところでもある。

 途中、遥か眼下に何かが浮かんでいるのを発見。デジカメの望遠を思い切りあげて撮ったけど、これはなんだろう。なんとなく海面を泳いでいるようなので、ひょっとして海亀とか?

 その後は昨日と同じくらいの時間に大塚国際美術館へ行く。ここでは入り口でチケット購入後に、車で裏側の搬入口に回って車椅子用に用意されたスペースに止めるのだけど、案内をしてくれる係の人たちもみんな「昨日もいらっしゃいましたね」と覚えていてくれた。

 今回はシスティーナ・ホールも素通りして、前日の続きと若干の復習をかねてルネサンスバロックから。さらにB1にあがってバロック、新古典、ロココ、さらに近代を観てから上階の現代絵画に。最後に再び近代絵画を観て終了。

 閉館後、大鳴門橋を渡ってからこれも最後だろうと思い、淡路島の南端にある道の駅うずしおによる。

【公式】道の駅うずしお | うずしおに一番近い道の駅!淡路島のお土産&淡路島バーガー&レストラン

 遅い時間というだけでなく、その日は道の駅自体がお休みだったようで閑散としている。ちょうど夕日が沈む時刻だったので、大鳴門橋をバックに記念撮影などしてみる。

 

 翌日の30日、淡路島の最終日。まずは今まで一度も行っていないところということで、おのころ島神社なるところへ向かう。ここは21.7メートルの大鳥居があり、平安神宮厳島神社とともに「日本三大鳥居」の一つとされているのだとか。でも、日本で一番大きな鳥居は確か新潟の弥彦神社であそこは確か31.6メートルある。まあこういう自称三大なんとかは言ったもん勝ちみたいなところもあるから。

 淡路島の神社というと去年行った伊弉諾神社も有名。おのころ島神社としては沼島にあるおのころ神社もけっこう有名である。まあ神話的にいえば、最初に出来たのが淡路島ということなので、イザナギイザナミを祀った神社はこのへんが有名でもある。

https://www.freedom.ne.jp/onokoro/

自凝島神社 - Wikipedia

 ここは大鳥居自体は大きくて目立つけど、神社自体はこじんまりとしている。雰囲気的には今年行った栃木のあじさいで有名な磯山神社の参拝道を端折ったみたいな感じでこぶり。まああまり仰々しくないのでさっと見てお参りして帰るみたいな感じだろうか。

 

 その後、福良に戻って観潮船に乗ることにする。時間的には12時過ぎで渦潮を見るには少し早いのだが、時間的に一番渦潮が見ることができる13時半とかまで待つことは難しい。そこで12時50分の日本丸に乗ることにする。

 福良から乗る観潮船は多分三回目くらいだろうか。まあ渦潮は見れなくても鳴門海峡クルーズはそれなりに迫力があるし、海から頭上の大鳴門橋を望むのも楽しい。なかなか楽しい時間を過ごせた。そしてちょっとだけ渦潮らしきものも見ることができた。

 

 その後は京都直行となるのだが、これも最後だということで淡路島の西海岸、通称サンセットラインという県道31号線を走ることにする。そういえば最初に訪れた2007年にもこの辺りを昼飯を食べるところを探して走ったことがあった。15年も前のことになるんのか。

 途中、ちょっと整備された観光名所や海水浴場の駐車場で一休みする。最初は廣野の松原というところ。

 

 次は多賀の浜海水浴場。ここは景観も美しくて、整備もされている。ただし海は砂浜というより小石が集まったような感じ。その分、水がきれいなのかもしれない。もう完全にシーズオフのウィークデイの海岸。「誰もいない海」の世界にはちょっと空も海も青過ぎる。「空が青すぎて泣けてくる」と歌ったのはジョン・レノンだったか。

 中州とその先も遊歩道があり、ときおり若いカップルが一組、二組と通りかかる。こちらはゆっくりと妻の車椅子を押して歩いた。遠くの石段に老人が一人で座っている。世界の終わりがこんな風だったらいいかもとちょっと思ったり。

 気がつくと4時近くになっていて、京都の宿は6時に夕食となるので急がなければいけない時間になっている。車に戻ってすぐ高速に慌だたしく淡路を後にする。15年間で18度も来た場所だけど、多分もう来ることもないのだろうなと思うと多少とも感傷的な気分になった。

 

 翌日10月1日は京都を観光。最初に妻が何かテレビで見たという高尾山に行ってみたいという。ネットで調べると宿の嵯峨からはさほど遠くない。名所としては高山寺が有名なのでナビに入れて行ってみると、そこは完全な山の中。市営駐車場から入り口まではあまり整備されていない急な階段。さすがにこれは手を引いてでも上るのは無理と断念する。しかしロケーション的には素晴らしい。後で知ったが北山杉とかで有名なのもこの近辺。

 

 その後は今まで行ったことがない仁和寺へ行ってみることにする。ここは以前、門をくぐって境内をちょっと歩いたことあるけれど、本坊御殿や霊宝館には行ったことがなかった。特にここは国宝、重文の美術品を多数所有しているので、霊宝館には興味があった。今回は少しじっくり回ってみようと思った。

 

 その後はやはり京都に来たので本格的な美術館巡りをということで、京都市京セラ美術館と京都国立近代美術館に行くことにした。車で回るときはここのところミヤコメッセの地下駐車場に止める。ここは割と穴場的駐車場で、土曜日でも問題なく止めることができた。

 京セラ美術館はアンディ・ウォーホール展をやっていて、こちらは予約が必要。もとよりウォーホールには興味もないので常設展のみ。京近美もまもなくルートヴィッヒ美術館展が始まるのだが、それまでは常設展のみ。両館ともに所蔵品が豊富なので、常設展示だけで十分満足できる内容。

 

 翌日、最終日は京都から一気に足を延ばして高山に向かう。光ミュージアムに一度行って見たいと思っていたから。京都を9時半くらいに出て高山まで走りに走って、ついたのが1時半過ぎくらいだったか。光ミュージアムは収蔵品が豊富ということを聞いていたのだが、建物が豪華でありある種、別の意味で驚かされた。まあ新興宗教がやっている施設とは聞いてはいたのだが。

 

 ということでざっくり旅行の道程を書くとこんな感じで、淡路~京都~高山と周遊してきた。帰りは高山から安房トンネルを抜けて松本に出て、そこから上信越道に入って帰宅した。上信越道ですぐの梓川で夕食を取り少し休んでから出発したので、埼玉に戻ったのは2日の11時半過ぎ。スーパーで牛乳とかヨーグルトを買って帰ったので、家に着いた時には日が変わっていた。スーパーの駐車場を出る少し前にメーターを確認すると走行距離は1552.8キロとなっていた。我ながらよく走ったものだと思うけど、そろそろ本当にこういうロングドライブは限界かもしれないなとも思った。