エデンの園

いつも大塚国際美術館に来ると、入ってすぐのB3フロアのシスティーナホールや娘のお気に入りのスクロヴェーニ礼拝堂やフェルメールの部屋、エル・グレコの部屋でけっこうな時間を費やす。そのため次のB2のルネサンスバロックあたりまでで2〜3時間経過してしまい、B1の印象派系も駆け足になることが多く、さらにその上の現代絵画はほとんど観ることができないなんてことが多い。3度目なのにぜんぜん学習できていないのである。
今回はルネサンスを相当に端折ってB1の近代絵画、印象派系にけっこうな時間を使った。結局そのためいつものと同様現代絵画はボロックあたりまでになってしまったけれど。
その近代絵画系の中でけっこう気に入ったのがこの1品である。
エデンの園−ヒュー・ゴールドウィン・リヴィエール作>

とにかくこの女性の顔が素晴らしい。絵画の中の美人を競うアンケートなんかだとたいていの場合、上位はフェルメールの「真珠の耳飾の少女」や「モナリザ」あたりだろうか。個人的には、この「エデンの園」の女性もけっこう上位にくるのではないかと思う。そのくらいこの女性の微笑んで恋人を見つめる眼差しは素晴らしい。たぶん相手の男性のことを恋している眼差しなんでしょう。この顔の見えない相手の男にすこし嫉妬してしまいそうである。
アップにするとこんな感じである。本当に素敵な女性ではないかと思う。