淡路島へいってきた

健保の契約施設を27日、28日と連泊予約したのでいってきた。27日は有給とったのでゴールデンウィーク前半も四連休にしちゃいました。前週に不幸があったばかりなのに不謹慎といえば不謹慎なんだけれど、前々から予約とっていたし、キャンセル料払うのもなんだな〜ということで、思い切っていってみた。
しかし、車で行くのはやっぱり遠い、遠すぎる。移動のためだけ、それもずっと高速に乗ってほぼ半日近く要するのだから。27日早朝に家を出て、30日の明け方に戻ってきましてが、走行距離は4日間で1500キロに達しました。一応、身障者と小学生連れての旅行だから早め早めにSA入ってトイレ対策とかもしましたけど、やっぱり1500キロはちょっと遠すぎるな。車のほうがいろいろ便利な部分もあるけれど、ドライバーへの負担が大きすぎるかもしれない。多分次はないかもしれないけれど、淡路島行くのであればやっぱり電車だろうな。
淡路島は今や本州とも四国とも吊橋でつながっているので便利は便利。大阪、京都からはほんと簡単にいけそうな立地。神戸淡路鳴門自動車道で淡路に入るといきなりSAに大観覧車があってびっくりもした。
こういう奴ね↓
http://www.awaji-sa.com/html/f_new_2006_05_02a.html

当然乗ってみましたが、明石海峡大橋や対岸の明石、神戸の景色などが眼前に広がりけっこう楽しめた。この観覧車は車椅子でも乗降ができるなど、けっこうバリアフリー頑張っている印象です。妻は観覧車に乗るときは杖ついて歩いてというのが普通なのですが、うまく乗れないでやり過ごすということもあるのだが、今回はきちんと観覧車止めてくれた。なかなかできないことです。
初日は朝埼玉を出て宿に入ったのが4時半頃。関越〜圏央道〜中央高速〜名神高速〜山陽自動車道〜神戸淡路鳴門自動車道とただただ果てしなく走ってきたのだが、しいていえば渋滞は一つもなく唯一の救いっていう感じ。
あと何気に思ったのだが、名神高速に入ってからだけど、オービスの設置場所がなんていうのだろう陰湿な感じ。高速の上に高架橋があるとその次にオービス出現みたいなことが何箇所かあった。ようするに遠めではオービスの存在が視認できない訳。で高架くぐるといきなりゲゲみたいな感じ。そこそこ交通量があったので、いいとこ120キロ前後で通過みたいだったからよかったけど。関西えげつないっていう感じがしましたね。
その日は宿でのんびり。泊まったのはこんなところ。まあ普通といえば普通、そこそこのリゾートホテルっていう感じ。
http://www.daiwaresort.co.jp/awaji/index.html
今回の宿では当然のごとくバリアフリーな家族風呂なんていうものはなし。大浴場か部屋の狭いユニットバスかどちらかということになる。大浴場だと男の自分が介助につくわけにもいかないので、部屋のユニットかなとも思っていたのだが、これがまた狭いわ、段差ありまくりで使いものにならない。改めて思ったけれど、トイレ、洗面とセットになったホテルのユニットバスはまず身障者には利用しずらいと思う。トイレに入るにしても普通よりきつい段差があり、妻はけっこう苦労していた。
だもんで、風呂ぬきかなと思っていたのだが、妻が「頑張る、ぜひ入りたい」と言う。そこでフロントに相談してみると、車椅子での入浴はできないけれど、杖を使ってなら手摺もある程度はついているので入浴可能。また浴場のスタッフが多少のサポートもするというので挑戦させてみた。後は小学四年生の娘に頑張ってもらうしかない。思えばデイケア以外で私の介助なしでの入浴は初めてのこと。娘はけっこう緊張していて、最初は「無理、無理」と消極的だったけれど、最終的にはなんとかなったみたい。
妻と娘の話を総合すると、スタッフのサポートはあまり受けなかったようで、衣服を脱ぐ際に装具をはずしてもらう程度だったらしい。また浴室内でも杖をついての移動、風呂につかるのもなんとかうまくいったようだ。妻にとってはこれはけっこう自信になったみたいだ。これまでも常々、娘がついていれば浴場とかもなんとかなるのにというのが、口癖だったから。ただし、風呂についていえば、やっぱり滑って転倒とかの事故のことも考えなければならないので、今回一度うまくいったからといって、これをいつもできるリストに加えるということにはならないだろうなとも思った。
妻の話だと、一度浴室から洗い場に出る時に一人でうまくいかなかったことがあったという。ちょうどその時、娘が露天風呂に入っていたとかでそばにいなかった。一人で困っていると、近くにいた年配の婦人が声をかけてくれ、手助けをしてくれたという。他になにか必要なことはないかとも聞いてくれたという。こういう見ず知らずの方の善意に本当に感謝したいと思う。世の中はなかなか生きにくい、悪意に満ち溢れた世界でもある。でも、それとは正反対の小さな、優しい善意の手や声があちこちに存在しているのも事実なのだから。
翌日はホテルから車で小一時間のところにあるこじんまりとした遊園地で一日遊んだ。
こういうところです。↓
http://www.onokoro.jp/index2.html
ここは東武ワールドスクェアを大幅にレベルダウンさせたようなミニチュアワールドと童話の森、さらに乗り物、アトラクションを集めたライドアトラクションの三つが売り。どれも本当にこじんまりとしている。連休初日なのに人もけっこう閑散としていて、そういう意味ではそこそこすごし易い、遊びやすいところだった。

この写真にあるようにやしの木と観覧車がなんていうか、いかにもリゾート地の遊園地っぽくてけっこう良かったです。まあ気候も良かったから。
ここには兼高かおる旅の資料館なんていうのもあり、昔々「兼高かおる世界の旅」を毎週見ていた私なぞには妙に懐かしかった。あのテーマソング「80日間世界一周」のテーマ曲であるヴィクター・ヤングの「Around the World」が頭の中でずっと流れている状態で見学させてもらった。
娘はここでインドのサリー風の民族衣装を30分500円で借りて園内を歩き回った。子どもにとっては楽しい仮装だし、親にとっても30分500円は割りとチープでもある。そういやここではヘリコプターの遊覧飛行というのもやっていた。それが笑っちゃうのが大人3000円、子ども2000円、飛行時間なんと3分間。これを短いというべきか、値段相応とみるべきか、「・・・・自由だァ〜!!」っていうところか。もちろん乗らなかったけれど、正直言うと少しだけ心が動いた。
帰りは28号線ではなく海沿いの道を通った。南淡路水仙ラインっていうのだが、ここがすごい。海沿いの一本道なんだが、ほとんど車が通っていない。三十分間ほぼ一台も行き交うことがなかった。淡路島恐るべしという感じだ。
翌日はまず最初に鳴門の渦潮を見た。福良から遊覧船に乗って一時間くらい。ちょうど鳴門大橋の真下になる鳴門海峡で渦潮見物ということなんだが、これがけっこう感動ものでしたね。


渦潮見物の後は大鳴門橋記念館、淡路人形浄瑠璃館などを観光。ライブで観る人形浄瑠璃はけっこう面白かった。
http://kinen.uzunokuni.com/jyoururi/midokoro.html
淡路の人形浄瑠璃の特徴はHPにもあるように一体の人形を三人の黒子が操っている。最初はそれがちょっと違和感あったけれどすぐに慣れた。この浄瑠璃に影響されたせいか、家に帰ってから娘がなにかあると急に「ととさまや、かかさまや、あれ〜」と浄瑠璃の語りを口にしてけっこう笑わせてくれる。
その後は淡路島の西側の海岸沿いをドライブしたのだが、ここも本当田舎っていう感じ。とにかく店がない、コンビニがない。昼食とりたくても寄るところがないのよね。海と少し内陸に入ると道路の両側は一面の玉葱畑ばっかり。そういうや淡路島は北海道に次ぐ全国で二位の生産高を誇る玉葱王国なわけ(どんな王国だ)。だもんで、車で走っているとほんとう周りは玉葱畑が本当に多い。で、空気もなんとなく玉葱っぽかった。
結局、室津の少し先の本当に地元向けみたいな定食屋さんに入って遅い夕食をとり、室津海岸で一時間くらい水遊びをした。
北淡のインタから高速に乗って淡路のSAで淡路島の名残を惜しんでから橋を渡り帰りは高速で大阪へ行ってみた。遅めの夕食をとりになぜかミナミへ行き、心斎橋筋の喧騒を車椅子押してお散歩。お上りさんよろしく、食いだおれで夕飯を食った。大阪へは十数年前に営業の担当地区だったこともあり、二ヶ月に一回くらいの割合でずっと通っていた。泊まる宿もキタよりもミナミが圧倒的に多かったのでこのへんはけっこう土地勘がある。食いだおれの人形もお馴染みではある。でも、ここで飯食ったことはなかった。1Fのファミレスは細長いうなぎの寝床みたいな店だった。まあ食べたのが私はトンカツ定食、妻、親子丼。娘は寿司定食。まあ、観光だもんね。食事の後は道頓堀で記念撮影してあたふたと車に戻り一路家路へ。
11時頃に吹田PAでガソリン満タンにしてひたすら走る、走る。3時過ぎにようやく足柄PAまでノンストップで走る。ここでやや早いが再び給油して厚木まで。それから相模原から16号に入り埼玉まで。家に着いたのは5時前くらいだったか。