日帰りで長野へ行く

医者から帰ってきてすぐに妻と子どもを連れて長野へ行った。妻の父親がずっと入院しているのだが、最近院内感染でインフルエンザに罹り肺炎を併発して意識不明になったのだという。医師から最悪のこともあると言われているのとのことで、実家からそんな話を聞いた妻が会いたがっていたので行くことにした。まあ高速で片道3時間程度だからそんなに無理というわけでもない道程ではあるのだが。
病院に直行して義父と再会する。病室は二人部屋を一人でつかっていた。眠っていたのだが、声をかけるとすぐに目を覚ましたがすぐに目をつぶってしまう。看護師に聞くと、肺炎は快方に向かっているのだとか。良かったとは思うが、正月に会った時と比べても良くなっているという印象がない。
この病院は実家からは一番近い総合病院なのだが、ここに入院してから病状が悪化するばかりだったので、一度長野市内の病院に転院した。そこで自力で食事がとれるくらいまで快方に向かったのだが、救急病院のため老人を長期入院させるわけにはいかないとのことで、三月に再転院してきた。そしてすぐに院内感染。現在も体中管だらけで、点滴で栄養とっているだけのようだ。
途中から休憩室で仮眠をとった。帰りの運転もあるのだから。その間、妻と娘は病室と休憩室をいったりきたりしていたようだ。最後に義父は妻のことだけは判別がついたようだったらしい。やっぱり娘のことだけはわかるのだろう。思えば義父は妻が病気になってから一気に歳をとった。ぼけ始めたのもちょうど去年の今頃だったと記憶している。やっぱり娘のことが心痛だったのだろう。良くなって欲しいとは思うのだが、今の状態とこの病院での治療ではあんまり良い期待を得られそうもないようにも感じられてしまう。