早世したミュージシャンたち

ネットをくぐっていると時折興味深いものにいきあたる。
今回は、これ。

ロックからクラシックまで〜音楽関係者、炎の夭折120名リスト
(50歳未満で散っていた英雄たちに捧ぐ)
http://kajipon.sakura.ne.jp/yougaku3.html

50歳未満で死んだ著名なミュージシャンの死んだ歳、死因、墓のある場所などを羅列したもの。この人はこんなに若くして死んだんだとか、その死因とかが妙に面白かった。
デュアン・オールマンはわずか24歳で死んだというのは初めて知った。フィルモア・イーストでのあの伝説的なライブは、あの入神プレイの「エリザベス・リードの追憶」が22〜23歳くらいの時だったのかというのは本当に仰天だ。
同時代のスーパースターでもあった、ジミヘン、ジャニス、ジム・モリソンが同じように薬中から27才で亡くなっているのも妙な共通項。またチャーリー・クリスチャンポール・チェンバースの死因が肺結核というのも当時の衛生事情にもよるのかもしれないけれど、なにか悲しい。もっともこの二人とも薬中、アル中との合併症だとは思うけど。
ちょっと凄いのはテリー・キャスのロシアン・ルーレット。素面でこれをやったとすれば、確実に自殺なんだろうけど、どういうシチュエーションだったのだろうか。あとサンドイッチで窒息死したママ・カス・エリオットはあの体型だけになんか悲喜劇の色合いがあるなあ。
このサイトは山田風太郎の名著『人間臨終図鑑』のミュージシャン版みたいなところもありとにかく面白かった。『人間臨終図鑑』は古今の著名人の死に際を短文でまとめたもので、とにかく滅法面白い。解説をしている平岡正明の言葉ではないが、まさしく「不謹慎ないいかたになるかもしれないが人間が死ぬことの面白さ」だ。山田風太郎曰く「神は人間を、賢愚において不平等に生み、善悪において不公平に殺す」。されど、死は人々に等しく、まさしく平等にいつかやってくるということ。
人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)