ポンタが死んだ

 Twitterのタイムラインに流れてきた。

ドラマーの村上ポンタ秀一さん死去 70歳 | 毎日新聞

 70歳、まだ若いのにと思う。ポンタについては以前彼の自伝を読んだ時に長々と感想を書いたことがある。2006年、もう15年も前のことになるのだが、彼への思いという点ではほとんどこれがすべてかなと思ったりもする。

 書いたとおりだが、彼を知ったのは彼がプロデビューした赤い鳥加入時のことだ。大村憲司と共に加入したのだが、それまでカレッジ・フォーク風だった赤い鳥のサウンドがいきなりウェスト・コースト風のフォーク・ロックに転じた。ライブでもポンタのドラム、大村憲司のアドリブを効かしたソロはほとんどロックそのもので、電化赤い鳥どころかロック赤い鳥みたいな印象をもった。

 赤い鳥解散後はスタジオ・ミュージシャンとして様々な録音に参加する他、ライブサポートドラマーとしても活躍した。70年代から90年代にかけて名だたるミュージシャンバックを勤めていた。このドラマーは誰だとなったときに、取り敢えずポンタの名前をあげておけば、けっこうな確立でピンポンみたいなこともあった。

 大村憲司が死んだのは1998年、49歳と早世だった。それからすればポンタはミュージシャンとして活躍し大成したかもしれないけど、今のご時世では70歳はなんどなんでも早すぎる。しかし自分たちが聴いていたミュージシャンが当たり前のようだがみんな年とっていく。その中には少しずつ亡くなっていく方もでてくる。自分自身も還暦を遠に過ぎているのだから、これはこれで仕方がないことなんだとは思うけど、淋しいことでもある。

 ご冥福を祈ります。

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