国リハ家族学習会

授業参観を終えてからすぐに国リハに向かう。高次脳機能障害家族学習会に出るためだ。今回で三回目になるわけだ。3時の開会前に病院に着いたのだが、病棟に顔を出して妻の洗濯物を片付けたり、また病院の売店で妻の装具の上に履かせる靴を購入したりしていたので、だいぶん遅れてしまった。今回は前回同様、家族の討論が中心だった。特にストレスが生じない介護を目指してというのがメインのテーマだったので、自分の発言としてはとにかく少ない時間でも自分の時間を持つこと。また病人であれ、子どもであれとにかくなにかあったら怒ることにしているなどと発言した。怒らないことでよりストレスをためるくらいならという趣旨での発言だったが、別の方は自分も怒ることがけっこうあるが、怒ることで後で後悔したりしてよりストレスを感じる場合もあるというお話をされていた。
それもすごくわかる部分もある。自分でもなんでささいな失敗で病人の妻を叱責してしまうのだろうみたいな煩悶はないわけではない。また娘にむしゃくしゃして当たってしまうことだってある。でもね、どこかでもう割り切ってしまうことにした部分もある。そりゃなにもないのにただ自分の気分だけで怒り出したりは最悪だとは思う。でも、何かしら理由があってのことだ。妻が相変わらず物忘れを頻繁にする。食べこぼしをする。娘は娘で同じように衣服を食べ物を落として汚したりもする。「お前ね、なんで醤油たっぷりつけた寿司ネタをわざわざ買ったばかりの白いスカートに落とすか。なんかパパを困らせようとして、わざとやってないか」みたいな、まあ例えばの話だけど。
とにかく妻の失敗やら娘の失敗やらの後始末はたいてい自分に返ってくるのだから、当然怒る権利がある。怒ることで今後の抑止力にもなってくれればいい。そういう理由付けで怒る時は怒る、そんな風にどこかで割り切るようになりつつあるのが自分だ。なかなか究極の善人よろしく、病気だからしょうがない、子どもだからしょうがない、と思ってニコニコしながら後片付けなどは出来ない。それほど人間ができていないわけですよ、残念ながら。