お友だちがお泊り

昨日、娘の友だちがうちに泊まりに来た。夏休み、娘は塾とかもあったのであまり学校の友だちと遊ぶことも多くなかった。これはある意味意外。自分の子ども時代なんかからすると、ほとんど毎日のように近所の友だちと遊びまわっていたから。やっぱり転校生なのでそれほど交友関係広くもないから、難しいのかななどとも思っていた。
学校がはじまると途端にいつもの友だちメンツが毎日うちにやってくるようになった。夏休みあまり遭えなかった部分を挽回するかのように。それでついに「友だちお泊りにきてもいい?」ということになった。まあいいだろうと思いつつ、実はこれうちの場合ほとんど初めての経験でもある。7時半頃にお友だちはお母さんと一緒にやってきた。なんでも食事は食べてきたとか。それですぐに娘と二階にあがる。できるだけ干渉しないようにと親は一階でテレビ観ていた。娘たちは二階の娘の部屋でお話したり、妻の寝室でテレビを観たり。とにかく初めて二人で夜を過ごすのでかなりハイになっているみたいだった。あんまり遅くならないうちに風呂に入るように促す程度で後は好きにさせておく。
いいかげん遅い時間だと思い12時過ぎに寝るように言うと、しばらくしてからお腹が空いたと二人して降りてくる。なんでも友だちは実は夕方間食をしていたので、きちんと夕飯を食べていないのだという。娘も実は夕飯の途中で友だちがやってきたのであまり食べていない。本当は良くないことだけど、まあ今回限りということで夕食のハヤシライスを食べさせる。食べたら歯を磨いて寝るように、けっこうきつく言ったら、二人とも「ハイ」と言って二階に上がった。
それからしばらくして娘の部屋を覗くと電気はコウコウと点いている。二人はとりとめのないお話の続き。いい加減に寝なさいと電気を消したのだが、隣室の私の部屋でパソコンとかをやっていると、ひそひそ話しは永遠に続いている。結局寝たのは3時を少し回った頃だった模様。小学5年生でそれはちょっとと思いつつも、娘も友だちもほとんど始めての体験のようで興奮状態だったのだろう、まあ寝ろといってもなかなか寝付けないということだったようだ。
ある意味ではいろいろ心配事も、複雑かつこみいったややこしさからもフリーな子どもだからこそ、とりとめのないお話で一夜を過ごせるだろう。ある意味一番幸福な時なのかもしれないなとも思う。もちろん子どもなりのストレスやもろもろはあるだろう。それでも思春期からそれ以降、まあ月並みに大人の階段登れば登るほど、無邪気なピロートークなんてわけにはいかなくなるのかもしれない。
娘もお友だちも幸福になってもらいたいと、切なく思うわけなのだ。