保護帽

 仕事通常通り。退社後娘を迎えに行き、その足で病院に向かう。
 妻は予定通り脳外科病棟のある7Fに移っていた。着いてすぐそこの看護師から保護帽について説明を受ける。右側頭部の頭蓋骨を15センチ弱四方切除してあるため、頭部を保護する帽子を専用業者で作ってもらうのだそうだ。今日業者がきて採寸をとったとのことで、こちらから発注書をFAXすること、代金を振り込むことなど。代金は108000円なり。ギャビーン。それぞれの患者にあわせたオーダーメイド。頭蓋骨切除部分を強化してあるものらしいので、そこそこお高いものだとは思っていたが、これほどとは。もっとも健康保険がきくので7〜8割くらい後で戻ってくるらしい。
 妻は割りと元気そうで、すでに面会時間の7時をとっくに過ぎていたが病院の前庭まで車椅子を押して散歩。娘は車椅子を押すのは大好きのようでずっと母親についていた。うちの娘はなんか人のお世話とかするのは好きなようだ。保育園の時から小さな子どもの世話とかは率先してしたり、今でも友だちの妹や弟をかまうのが楽しい。将来の夢はピアノのうまい保育士さんだとか。車椅子を押す娘に、「それじゃピアノのうまい看護師さんっていうのはどうだい」とちょっとからかう。妻は「ピアノのうまいお医者さんがいいわ」。娘は「保育園の先生がいいの」
 9時ちょっと前に病院を出て帰宅の途に。つい一昨日ガソリン満タンにしたのに、もう半分くらい消費してやがんの。家、会社、都内の病院をいったり来たりしていれば、これは必然といえば必然。でももっと燃費の良い車がいいな〜と、ぶつぶつ。
 家に着いた頃はもう娘は寝ていた。そのままベッドに直行させ「パパはちょっとご飯食べてくるから」と家を出た。
 自転車で15分かけてふじみ野の東口にある小さなショット・バー「シュワルツ・カッツ」へ久々。バーボンのロックを2杯、ちょっと心も体も寒かったのでホット・ラムを2杯、最後にバーボンをストレートで1杯飲んで出る。たまには息抜きも必要。このショット・バー、住宅街の中でひっそりやっている。聞けば3年近く前からだそうだ。誰かのブログで存在を知り先月初めて行ってみた。けっこう静かに飲めそうなので常店にしようと思っていたら、妻の今回のことがはじまった。たぶん三週間ぶりぐらいになるのなか。シュワルツ・カッツ=黒猫、いわれてみれば不吉な名前でもあるな〜。
 店を出て再び15分かけて自転車こいで、自宅の近所のラーメン屋へ。ここで中生、から揚げ、味噌ラーメンの定番コースで締める。帰宅は2時過ぎ。たまの息抜きだから。