DVDあれこれ

 コスミックのワンコイン(500円)DVDも気がつけば13本ゲットしてる。
踊る大紐育』、『駅馬車』、『市民ケーン』、『アフリカの女王』、『アパッチ砦』、『落ちた偶像』、『群衆』、『ヒズ・ガール・フライデー』、『黄金狂時代』、『アラバマ物語』、『第三の男』、『バルカン超特急』、『荒野の決闘』。
 こうした名画が500円で手にはいるのは幸福なことだ。パブリック・ドメイン著作権切れ)万歳というところだ。ある意味このワンコインDVDは市民権を得たということなんだろうな。この手の価格破壊の影響だろうか、メジャーからも『史上最大の作戦』や『サウンド・オブ・ミュージック』といった名画が980円ででてきてもいる。
 それで思うのだが、DVDの価格の適正度っていうのはどのへんにあるんだろう。例えば『第三の男』をアマゾンでくぐってみると、コスミックの500円を筆頭に、2500円、3675円、5040円とヒットする。ワンコインDVDが出るまでは3000円前後が主流だったというわけだ。これって著作権切を前提に考えればけっこう暴利貪ってないかい、と突っ込みたくなる。メジャーから出る廉価版DVDにしても、980円の戦略価格以外でも、1500円とか1980円とかがけっこう出ている。で市場にはそれよりも遥かに高い3000〜4000円程度のものも流通していて一物二価がざらにある状況だ。
 もともとビデオソフト時代から映画ソフトはけっこう割高だったように思う。当初は15000円前後がざらだった。だからこそレンタルビデオ屋が隆盛をきわめたんだろう。だけどこの価格も原価との兼ね合いでいえば本当に適正価格だったのかは怪しいものだと実は思っている。そういえば昔はビデオレンタルも1本500円前後したものな〜とへんな感慨もある。
 20年くらい前のことだが、レンタルビデオ屋はダビングサービスというのもやっていた。確か1本2000円前後でダビングをしてくれた。ビデオ屋で生ビデオも購入するのだが、120分ビデオが1000円くらいした。これにレンタル料金も加算されるから1本ゲットするのに4000円くらいかかった。それでも正規に購入するより3分の1の費用ですんだわけだ。何10本もそうやってゲットした。そのうちビデオ機器を2台、3台と購入して自分でダビングも始めた。そんなこんなで映画コレクションは200本を雄に越えた。これで幸福な老後が送れるなと思っていたが、何度も観ているとビデオは劣化する。ひどいものになるとテープが切れておしゃかにもなる。そんな頃にDVDの登場だ。
 早速DVDとビデオの複合機を買って、ビデオからDVDへのダビングを始めたけど、時間、労力、その結果得られるのが画質劣悪のDVDだから、すぐに挫折した。そこへ廉価版DVDというわけだ。手間隙かけるより買ったほうが安上がりだから嬉しいわけ。
 DVDの価格に話を戻すけど、まだまだ高いとは思うよ。DVD機器の普及に影響されているのだろうが、価格はまだまだ下がるとは思う。いずれ近い時期にかってのレコードからCDに移行したように、ビデオは駆逐されDVDが圧倒的に主流になるとは思う。その時には多分映画ソフトもまた新作で3000円前後、旧作の再発ものは1500円前後、著作権切は1000円以下みたいな感じに落ち着いていくんだろうな。