壁掛テレビを設置する

 先月、カミさんがいつも使っているローソファが壊れた。ホームセンターで購入した安物なのでこれはこれで寿命だと納得もする。体が不自由なカミさんはコタツとかに座って入ることができないので、ソファは必須ということになる。なので壊れたローソファは粗大ゴミに持って行き、すぐさま近所のニトリとかを物色し始めた。
 カミさんは以前から電動リクライニングができる三人がけのソファを欲しがっている。今の住宅事情では三人がけは寸法的に無理なので、二人がけならすぐに買うという話をしていた。でも、カミさんにとってこれはこれで譲れないものらしい。三人がけは長さがだいたい190cm前後ある。それまで使っていたローソファはと150cmくらい。スペース的には170cmくらいが限界。
 何度かニトリに行っている間に、ワイド二人がけで177cmサイズのものを見つけ、早速購入した。

 カミさんは喜んだのが、背の部分がこれまでのソファに比べて圧倒的に高く、ダイニングからリビングの一番奥にあるテレビの下三分の一が隠れてしまった。テレビ見ながらの食事に支障がでたため、いきなり子どもからはダメ出しもでた。「これは六畳の和室にグランドピアノを置くようなもの」と辛辣な批評。
 そのため一番の売りのリクライニングは食事の最中、テレビを見るために、誰も座っていないのに倒すことになる。これはちょっとまずいなということになり、ダイニングでテーブル置いてある壁面が丸々空いているので、ここにテレビを設置するかということになった。
 問題はというと、まずはコスト面。壁掛けは金具と設置料基本料金が3万円〜4万円くらい。これにケーブルの長さはモール等、さらにBSと地デジの分配器が2個必要になる。うちの場合、ダイニングとテレビアンテナのアウトレットまでの距離は壁と天井脇を這わせると5メートル以上、素人目にも7〜8メートルありそうな状況。電話で工事の人間と話したところその長さだと3万は超えるだろうという。さすがにちょっと引いたが、家族の不満を抑えるためには致し方ない出費かもしれないとも思った。
 これまでも食事をしている時に、自分は正面にテレビがあるからいいのだが、カミさんと子どもはテレビを見るためには、いちいち後ろを振り返る必要があった。さらにいえば家事とか諸々をするうえでもテレビが遠すぎるという問題もある。ここは清水の舞台から飛び降りるつもりで設置に踏み切る。
 テレビはというと火曜日にヤマダ電気で速攻購入。一番安い、ヤマダ一押し独占販売のフナイの32インチで34800円也。このサイズでは多分最安値だった。まあメイン機ではないし、外れでもこの値段なら納得もできる。フナイの家電品はというと、30年くらい前にビデオで映画をダビングするために2台同時に購入したことがあった。一台はビクター、もう一台はフナイを購入した。二台合わせて当時で10万と少ししただろうか。その二台は割と長持ちして7〜8年くらいは稼働していたのではないか。なのでフナイにはあまり悪い印象はない。
 安物買い的には、その後にサムスンやDXのビデオとかも使ったが、だいたい2〜3年でダメになった。今度、自分のビデオ遍歴とかも思い出し思い出し綴ってみようか。けっこうな台数、多分軽く両手以上は使ってきたし、最盛期は数百本のビデオを持っていたもんだなどと少し遠い目をしてみる。幼女連続殺人事件の宮崎某の部屋がビデオだらけで、ニュースとかで典型的なオタクの部屋と紹介された時も、ある種の既視感があったもんだ。自分の部屋も本とビデオで壁面という壁面が全部埋め尽くされていたもんだ。
 脱線につぐ脱線でなかなかテレビにいきつかない。でもって、本日午前中の10時から工事が入った。壁に金具を設置し、コンセントを増設、アンテナ線を壁と天井脇を這わせるだけなので小1時間で終わるかと思いきや、手際の良い職人さんでも一人だけにけっこう悪戦苦闘している様子で、結局午前中いっぱいかかり、撤収したのは12時半くらいになった。工事の出来栄えはというとさすがプロという感じ。費用はテレビ込みで消費税をいれると軽く10万以上というそこそこに高い買い物。とはいえ、まあ家族の安寧と中古住宅をより居心地よくするためには必要な経費かもしれないと、とりあえず自分に言い聞かすことにする。