プリンタの顛末と年賀状

 暮れにプリンタが壊れた。数年前からあまり調子が良くなく、かすれる、ドット抜けがある、線が入るなどなどの症状が出ていて恐る恐る使っていたのだが、たぶんノズルの詰まりが原因なのだろう。その都度ヘッドのクリーニングとかを行って症状が改善されれば良しとしてきた。しかしヘッドクリーニングはなんであんなにインクを消費するのだろう。

 故障の原因はまずは経年の問題。そしてサードパーティ製のインクを使用しているからなんだろう。メーカー純正インクでないと故障の原因になりますとはよう言われる。でもねこれまでのプリンタ歴でいうと、純正を使っていても大体3~4年使っていると壊れる。メーカー保証1年を経過した時点でちょっとずつ調子が悪くなり、当たり外れはあるけど3年経過するといろいろと症状がでてくる。そしてたいていの場合、年末に壊れる。年賀状シーズンに。

 これまで自宅で使ってきたプリンタはどのくらいだろう。指折りしていくと両手近くになる。長生きしていればそういうものだ。最初はドットプリンタだったか。メーカーは圧倒的にキャノンが多い。あとはHP、現在はブラザーだ。エプソンはなんとなく敬遠している。といっても会社ではエプソンレーザープリンタを使うことが多かった。

 

 年末になると壊れるのはまあ確率的な問題が多いだろう。ふだんはあまりプリントアウトしない家庭でも、年賀状印刷で宛名印刷などでそこそこの枚数を印刷する。と、ちょうどその時期に壊れるという。

 ちなみにプリンタの耐用年数は各メーカーともだいたい5年を目安にしている。使用頻度などによって差はあるが、年数あるいは使用枚数によってだいたい決まるようだ。そう、プリンタは完全に消耗品だ。あまり使用頻度が多くなくても、5年経過すればもろもろ支障がでてくる。

 自分の場合もだいたい5年前後で買い替えている。それもだいたい年末だ。一度、クリスマスイブの日に、いざ年賀状印刷をしようとして完全に壊れてしまい、あわてて家の近くの家電量販店にプリンタを買いに行ったこともある。壊れたのもキャノン、新しく買ったのもキャノンだったか。

 そして今回も年賀状印刷をいざやろうとしてダメになった。今回はというと、自室のプリンタが壊れたので、それよりも前に買ったリビングのプリンタを試しに使ってみたら、なんとか印刷できたのでそれを代用した。とりあえず年も押し迫ってプリンタ買いに行くのだけは免れた。

 

 年賀状は毎年出す枚数が減っている。もともと人づきあいも少ない方だし、当然友人も少ない。会社勤めの頃は一応仕事関係でのやりとりもあったけれど、いざリタイアするとめっきりと年賀状のやりとりも減った。すでに年賀状を出すのをやめた友人も一人、二人いるけど、自分はというと、自然消滅的でいいかなと思ったりもしている。

 

 年賀状は子どもが小さい頃は、子どもの写真を使ったカラー印刷を写真屋に発注していた。次第にそれもやめ、定型的な絵柄の印刷を発注していた。そして宛名だけをプリンタで印刷するということでやってきていた。

 自前で絵柄を印刷してというのを始めたのは、多分2015年あたりだったか。干支をモチーフにした絵画を使って自前の簡単なデザインみたいなことを始めた。ちょうどその頃からよく美術館に行くようになったんだと思う。これまで使った画家はこんな感じだろうか。

馬=ピカソ

羊=セガンティーニ

猿=アンリ・ルソー

酉=フェルナン・レジェ

犬=円山応挙

猪=リューベンス

子=若冲

牛=※喪中でした

寅=岸駒

兎=堂本印象

辰=橋本雅邦

 あと1度で一回りか。そこでやめるというのもありかもしれないけど。

 しかし10年の間で喪中が一回というのはどうなんだろう。自分の場合、父母が早い時期になくなっているということもあるし、身内も少ない。一般的にいえば60代後半ともなると、親の世代がそろそろという時期でもある。結婚していればまあ4人親がいるわけなのだから。いろいろ微妙だね。

 

 プリンタはふだん使いしているのが壊れたわけだ。もっとも家ではあまり使ってはいなかった。子どもが学生時代はよくノートパソコン持って父親の部屋に来てはレポートの類や楽譜とかを印刷していたか。

 自分はというとあんまりプリントアウトすることはなかった。ここ2年、通信教育の大学生始めてからは、ノートやレポート類をプリントアウトすることが増えた。ノートはだいたいSimplenoteを使ってベタうちし、あとでOnenoteにコピーしてそこに画像や図などを貼り付けてから印刷するみたいなことをしている。

 レポートはだいたいがWeb上で提出するのだけど、やっぱり一度はプリントアウトして校正する。やっぱり紙は必須ではある。

 そういうことなので、自室にプリンタがないと困ることは困る。なので新しいものを買うかどうか若干思案する。まだ壊れたプリンタのインクの買い置きもあったりする。ブラザーのプリンタは2016年の暮れに新品で買った。カラープリント、スキャンができ、給紙は全面、背面両方可能。無線LAN対応で両面印刷もできる。安い割に機能も充実していて、けっこう重宝した。DCP-J968という機種で、同じ機能をもつエプソンやキャノン製品よりも1万以上安かった。7~8年前の機種なので当然製造は終了している。

DCP-J968N | インクジェットプリンター・複合機 | ブラザー 

(閲覧:2024年1月20日

 この機種の後継機はJ-928とかが出ている。価格も14000円前後と比較的安価。アマゾンでほとんどポチる寸前までいって立ち止まった。

 でもって、結局のところ年末ギリギリのところで、ヤフオクでDCP-J968のいちおう完動品というのが3000円くらいで出ていたのでこっちをポチった。年明け届いたので一通り使ってみるととりあえず問題なく使えるみたいだ。これで買い置きのインクも無駄にしないで済みそうだ。

 まあ人間も中古だし、使っているパソコンも中古。なのでプリンタも中古で十分かもしれない。そしてかなりの確率で、また年末になってプリンタが調子悪い、壊れたと大騒ぎするかもしれない。多分、そうに決まっている。