雑感~風邪をひいて

 だいぶ間が空いた。

 ここのところ、ずっと風邪っぴきで調子が悪い。

 先週、妻と伊豆旅行に行って来た。まあそのこともおいおい。下書きしてあるものを少しずつか。旅行前から妻が風邪ひきで、旅行中自分もうつった模様。妻は熱がでず、もっぱら喉の痛み。自分は土日には37度台の熱が出たが、その後熱はおさまる。咳や喉の痛みはない。そして二人とも寝込むほど具合が悪くはない。自分はあまり熱には強くないのと、平熱が35度台なので、これまでだと37度台になると途端に具合悪くて寝込んでいたのだが、今回はまあ普通に家事とかはこなしている。

 そう、風邪ひいても生活は変わらない。やらなければならない家事とかは普通にあるし、炊事や掃除、洗濯、毎朝のゴミ出しなどなど。結局、調子悪くても誰かがやらないといけなし、それが我が家の場合は自分ということになる。まあいいか。

 ゴミ出しといえば、生ごみにしろ、資源ごみにしろ、当日集めて出していたが、最近はというと前日夜に集めて、朝は出しにいくだけだ。これはどういうことだろうか。ちょっと考えてみるにつけ、多分ゴミの出し忘れの予防策みたいなことなのかもしれない。歳とったせいか物忘れもあるし、ポカやるかもしれない。とっさの対応もできないことがある。かといってゴミ出し忘れとかが続けば生活の質が間違いなく低下する。前日にゴミを集めるとか、そういう準備はある種の強迫観念かもしれない。

 これをやらんと生活レベルが落ちる。ごみ屋敷とまではいかないが、多分家の中がじょじょに荒れていく。そのためには日々のごみ出しはある種の生命線、防衛ラインみたいな・・・・・・。

 

 風邪をひいて体調が悪いけど野暮用はいくらでもある。スマホのカレンダーアプリをみると用事のほとんどが通院。歯医者に通う、泌尿器科に通う、妻の通院や健診の付き添い送り迎え。

「年とると、外出の用事がぜんぶ通院ばっかり」

 と次の予約日を決めたときに歯科助手の女性に話したら、苦笑というか笑われてしまった。まあそういうことだ。

 

 いよいよiPhone15が発売されるようだ。予想されていたとおり充電ケーブルはType-Cに代わるとのこと。それに伴い旧型機な若干値下げされたという。いまだiPhone8を使ているだけに、本当にそろそろ代えなくてと思いつつも、とりあえず壊れないし、普段使いは8でも十分みたいな感じでいる。

 近場の家電店なども回っていても、14も上級機種はあるが無印は品薄。13もほとんどない状態。多分、15の発売にあわせて旧型機の供給絞って新機種誘導がありありのようだ。しかし日常的に必要だといっても、スマホごときに14万とかをだすのもなあ。もうパソコンよりも明らかに高い。まあ今のスマホは携帯性に優れた高性能のパソコンという側面もあるから、これは致し方ないのだろうけど。

 今使っている8からすれば、多分SEで十分なのはわかっている。一応、高齢者のはしくれだから、機能的には十分。わかっちゃいるけど・・・・・・。まあ、今しばらく煩悶とした日々が続くか。

 

 三連休と子どもが家に来ていた。風邪ひきの両親の看病のため。いやいや、ただただのんびりと連休を過ごすため。妻と二人だと割と簡単なものですますことも多いのだが、やはり三人となるときちんと食事を作る。多少、熱があってもすき焼き作ったりとかなんとか。まあいいか。

 子ども、病気自体は快癒している。いやそもそも病気だったのだかどうかも怪しい。でも相変わらず休職状態が続いている。次の現場がなかなか決まらないのだとか。そのへんのことは7月くらいから聞いていたので、真面目に転職してはどうかと勧めてはいた。でもって、そろそろ本格的に就活を行うのだとか。

 職務経歴書とかも見せてもらったりもした。まだ3年かそこらだから半人前といえば半人前。それでも盛りに持った3枚の経歴書を見せてもらい感想とかを少し。まあ若いし、今は転職は普通の世の中だからあまり心配はしていない。と、6度転職した親は割と楽観的に考えている。IT系はまあまあツブしがききそうということもある。

 とりあえず幸運を祈るとしかいいようがない。

 

 学習のほうはレポート二本提出、一つはAでもう一つはC。まあそういうものだ。今はちょっと中休み的なのだが、ある意味なにもする気にもならない。動画配信とかもあまり見ていない。ちょっと前だと、毎回Netflixの新作とかを必ず一本観ていたのだ、それもいまはない。ちょっと気になってもニ三話観て、あと最終回観て終了とか。今はそれすらもないか。そろそろNetflixもやめようかと。まあアマプラは送料無料の兼ね合いもあるから多分引き続きかなとも。こうやってAmazonの奴隷生活が続く。

 

 映画もちょこちょこ観ているのだが、なにか観た先から忘れていくような気もする。多分、月にすれば少なくとも4~5本はなにかしら観ているはずなのだが、サブスクで観たものはほとんど覚えていない。これはヤバイ兆候かもしれないし、コンテンツの受容ということでいえば大変幸福な状態かもしれない。観ているときは、90分とか2時間とか時間を忘れて画面に集中。観終わったら、全部忘れてしまう。

 こういう映画の消費の仕方って実は娯楽映画の王道かもしれない。映画館に入って2時間、アクション映画やコメディ映画を観て、ハラハラドキドキ、笑ったりして、映画館でたらスッキリして終了。映画って、まあそういうコンテンツではあったんだな。

 アマプラで溝口健二とかベルイマンとか、昔の名作系もちょこちょこ出ているのだけど、どうにも食指が動かないというか。多分、絶対に寝るの必須な気もする。昔は、そういうのでも良かったんだ。必死に睡魔をこらえてスクリーン直視とか、結局爆睡こいてえらく後悔とかなんとか。でも、もはや残り少ない時間の中で、寝落ち必須の名画を観るというのはどうにも。

 80年代くらいから映画を観る機会が減った。ちょうどその頃には、家に二台のビデオデッキを用意してダビングしたり、出始めたレンタルビデオとかで昔の映画を追いかけていた。自分にとっての「昔の映画」は1960年代以前のものだった。ようやく50年代のハリウッド映画とかにあたりがつくようになったと思ったら、時代は世紀末から新世紀になっていて、ちょうどその頃、ようは同時代の映画が全然観ていなくて。そんな映画がもはや20~30年前の古い映画になりつつある。

 それらを2023年の今、少しずつ追いかけようかと思わないでもないのだが、これはもう圧倒的に時間が足りない。老後の楽しみというか、時間が出来たら古い映画三昧とかいっても、まあ働かなくても家事だの野暮用はある。とても時間が足りない。長生きして沢山映画を観たい、本を読みたいとか思っていても、多分きちんと2時間集中して映画が観ることができるのは、せいぜいあと数年だろうなと思ったりもする。読書も多分同じようなものだ。

 もっと時間が欲しい。これは切実な願い、願望、希求、もろもろ。でもいくら高齢化社会といっても、いずれその日はやってくる。いやそれ以前に、映画も観ることができない、本も読めない、多分、音楽も聴くことが出来ないような、そういう老いもやってくるに違いない。

 ディランが二十代に書いた「フォー・エバー・ヤング」が身に染みる今日この頃。まあそんなこともないか。

「空に梯子を架けて・・・・・・」

 

 シアーシャ・ローナンの『ハンナ』をアマプラで観た。

 前から知ってはいたのだけど、そのうち観ようリストのどこかにしまっていた。たまたまなんだ、『バービー』を撮ったグレタ・ガーウィグの第一回監督作品が『レディ・バード』で、その主演がをやっていたのがシアーシャ・ローナンだというので、『レディ・バード』も観てないな、彼女は『ブルックリン』を観ていい女優だなと思ったことなどを思い出して、アマプラのリストを見ていてヒットしたのが『ハンナ』。まあこういう数珠つなぎみたいのが嫌いじゃない。

 シアーシャ・ローナン、ちょっと呼び辛いというか。「Saoirse」=シアーシャはアイルランドゲール語らしい。Google翻訳で発音を聞いていると「サーシャ・ロネン」と聴こえるのだけど。どうでもいいけどマーゴット・ロビーは「マーゴ・ラービー」にしか聴こえない。まあほんとどうでもいいことだ。

 そしてシアーシャ・ローナン、美人は美人だけど独特な雰囲気を持っている。子役からキャリア初めて、若いけれど出演作も多い。アカデミー賞にも何度もノミネートしている。こういう女優さんは、どこかで取らないとずっと未冠の女王みたいな存在になってしまうかもしれない。一度取ると続けて二度、三度となるかもしれない。確かな演技力と独特な存在感、雰囲気を醸し出す。そういうタイプ。多分、どこかで脇役に回って助演女優賞の常連みたいなことになるかもしれない。

 まあそれまでは『ブルックリン』しか観ていないし、『レディ・バード』をずっと観ないままでいるのも、なんとなく『ブルックリン』と同じ雰囲気がして、そういうのはもういいかなみたいな感覚もないでもなかったか。なんていうのだろう、やや地味、真面目だけど、心の中にいろいろ抱えているような女の子の成長期みたいな、そういうやつね。

 『ハンナ』はアクション系でちょっと類型的だけど、シアーシャ・ローナンと相手役のケイト・ブランシェットでもたせる。まあそういうタイプの映画。ケイト・ブランシェットも類型的というか、ちょっとバカっぽい感じもしないでもないけど。

 映画を観ていてシアーシャ・ローナンって、誰かと雰囲気が似ているなと思った。多分、あれだ、日本の黒木華とか。多分、そう思っている人けっこういるように思う。

 シアーシヤ・ローナンは多数の主演作あるけどまだ29歳。これからどんな女優になっていくか楽しみといえば楽しみ。個人的にはキャリー・マリガンシアーシャ・ローナンが一番気になる女優かもしれない。この二人ってまだ共演ないだろうか。けっこう演技合戦みたいになって面白そう。ググると『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』で共演の可能性があったらしいけど。

 ローナンの映画、少しまとめて観ようかと思う今日この頃だ。