鎌倉巡りと三浦旅行 (7月13日)

三浦旅行 

7月13日から三日間、鎌倉、金沢八景、三浦と神奈川県の南の方に小旅行してきた。

 最初、妻と二人で行く予定だったが、子どもが実家に寄ると言い出したので、急遽追加して久々家族三人で行くことにした。

 泊まったのは三浦海岸にあるリゾート・ホテルでマホロバマインズという。出版健保が夏季のみ契約している施設で、記憶をたどると2009年に一度訪れている。実に14年ぶりなのだが、なぜそれほど行かなかったは行ってみて明らかになった。食事が朝、夕ともにバイキング方式で180分の時間限定。いろいろなものを食べ放題はいいのだが、さほど美味しい訳でもなく、とにかく忙しない。ホテルに泊まって、そこらにある食べ放題のファミレスに行くような感じ。当時も、この宿はこれでおしまいと思ったのではないか。

 とはいえ人の記憶は薄れる。三浦に久しぶりに行ってみるかとそんなことにそして14年前とほぼ同じ結論に達してるやつ。人は意外と学習しないものだよ。

 さらにいうと横浜育ちの自分からすれば、三浦は泊りがけで行くところではない。少年時代は自転車でよく回っていたところだ。突端の三崎口まで行って戻るとだいたい50キロと少し。そういうところだ。あとは京浜急行を使って海水浴に行くところだったか。

 しかし埼玉に越してきて30年近くになる。埼玉からだと十分に泊まりで行く観光地ということになる。妻が車椅子だし、宿をとってだとのんびりと回ることが出来る。前回は子どもが小学生くらいだったので海水浴もしたが、今回はそれもなし。ひたすら食事をして、すこしだけ観光。

 

 初日はなぜか三浦半島に行く前に鎌倉に立ち寄った。今は埼玉からだと圏央道を通って茅ヶ崎に出る。そこから海岸沿いを行く。右手に江ノ島が見えてきて、稲村ケ崎を通り、材木座の前を左に折れれば鎌倉である。休みの日はメチャ混みする道路だが、さすがウィークデイの午前中なのでまあまあ車は流れている。

小町通り

 車は鎌倉駅近く、段葛が始まるあたりのところにある駐車場に止めた。それから電車で来る子どもと合流して小町通り歩く。以前、家族で鎌倉を訪れたのはたしか2018年のことだったか。そのときとほとんど同じパターンで、小町通りを行ったり来たりする。

 小町通は、ウィークデイでもそこそこ人が出ている。やはりコロナは終わったということか。以前もどこかで書いたかもしれないが、実は鎌倉には縁がある。結婚する少し前、わずか半年くらいだったが地元のミニコミ誌を作っている版元にいたことがあった。都会での仕事にやや行き詰っていて、地方出版でもいいかと思って転職した。相談したほぼ10人が10人が反対したっけ。

 その会社はトップのワンマン色が強いところですぐに行き詰った。もっともさほど仕事的にきつかった訳でもない。そんなとき世話になった方から、中堅出版社の関連会社で新しい仕事を始めるので、会ってみろという話をいただき、結局半年足らずで都内の仕事に戻った。ちょうど結婚を考え始めていたこともあり、安定したところに戻った方がいいという打算も働いた。半年でやめたのは先方の会社にも失礼なことだったし、自分的にはちょっとした黒歴史になった。

 結局、移った会社が最後のキャリアになったし、最後の最後で一応応代表権までついたからまあいい選択だったかもしれない。あのとき会社変わらなかったらどうなっていただろうか。なにかそういう人生の岐路に立つと、そこでマルチバース的に別の人生が生まれるようなそんなことを考えたことがある。『エブエブ』的にいえば、痛い思いをすると別の人生の間を移り変わるみたいな・・・・・・。

 

 小町を歩いていて、ふと勤めていたところの辺りへ行ってみたら、そこはレストランに変わっていた。そういえば、だいぶ前にベストセラーを出してビルを建てたなんて話を伝え聞いたような気もする。なので感傷的な気分はあっさり終了。

 

 昼食はどこで食べても同じ。夕食はホテルでマグロ三昧となるので、海鮮丼の類はパスし、とりあえず一番映えそうなところということで、もみじ茶屋というお洒落な和カフェに入る。というか、この辺の食事処はみんな狭くて、車椅子利用だとけっこうしんどい部分もある。二階で狭い階段上がるところなんていうのも多い。なので、路面店で一番広い、入りやすいという基準で選んだのがたまたまその店でした。

 映りは悪くてやたらと茶色いが季節限定のすだちうどんなるものを食しました。味はまあ普通です。

 

鶴岡八幡宮

 それからちょこっと八幡宮のあたりをぶらぶら。

 

 前回はこの階段を妻の手をひいて登ったのだが、今回はパスする。いや登ろうとしたのだが、妻の方から今日はいいと言う。以前だと、こっちがやめようと言っても、妻は行くと言ったものだが。やはり年齢的なものもあるのだろうか。まあ障害の状態からすれば、本当はこんな階段はあり得ないのだが。

 後になってからだが、たしか左側に迂回的にややゆるい手摺のついた階段があることを思い出した。確か前回もこっちの迂回路を通ればよかったって思ったものだが。人の記憶は薄れるし、思ったほど学習機能は働かない。次回はとも思うが、きっと同じことするだろうし、そもそも次回はないような気もする。

 


鎌倉大仏

 早々に八幡宮を終了。帰りは段葛沿いの道を歩いて駐車場に戻る。それから車に乗り、定番の長谷の大仏を見に行くことにした。

 

 

鎌倉大仏殿高徳院 (閲覧:2023年7月20日

高徳院 - Wikipedia (閲覧:2023年7月20日

 いわずと知れた鎌倉のランドマークともいうべき大仏。露座しているが、もともとは大仏殿の中に鎮座していたが、たしか地震津波で伽藍が流されて今の姿になったとか。ウィキペディアによれば、像高約11.39メートル(台座を含め高さ13.35メートル)、面長2.35メートル、眼長1メートル、眉長1.24メートル、口広0.82メートル、耳長1.9メートル、重量約121トンとある。

 大きさ、古さは東大寺の大仏に次ぐものだが、東大寺のそれは度重なる戦禍に晒されて、ほとんどが江戸時代に再建されたものだというから、造立当時のまま現存する鎌倉大仏は日本最古のものかもしれない。などと神奈川出身の郷土愛的に思ったりもするが、まあどうでもいい話だ。

 ここに来るのは多分30数年ぶり。妻と結婚前に訪れたような気がする。鎌倉でデートして帰りに大船の居酒屋でプロポーズしたような、まあどうでもいい話だ。

 鎌倉大仏は中に入れる。胎内見学というやつなのだが。この時期の胎内はかなりの高温なるようで見学は中止されていた。