車椅子のパンク修理 (7月4日)

 ふだん車椅子は2台使っている。

 1台は福祉用具の会社からレンタルしているもので常時車に積んでいる。

 もう1台は別の福祉用具会社が中古販売していたもので松永製作所のNEXT-11Bというやつ。たしか2019年の年末に購入した。翌年春にアメリカ旅行に行くときに、比較的軽量なものがいいという理由で買ったのだと思う。

 この機種は比較的扱いやすくその後も玄関の上がり口に置いておき、近所を散歩したり買い物したりというときに使っている。ここ2年くらいは、自分は仕事をリタイアしたこともあり、散歩に行く頻度も増えたからかタイヤの劣化も激しく、一度タイヤを交換している。

 車椅子の耐用年数ってどのくらいなんだろう。あまり考えたことがないが、使用頻度による部分も大きいかもしれない。室内での移動用とバリバリ外出に利用するのとでは当然違いがあるだろう。ちょっと調べてみると、国のおおまかな基準というか目安としては6年というのがあるらしい。

車いす及び電動車いすの耐用年数が、5年から6年に改正されたが、平成21年度以前に支給したものも、6年と考えてよろしいか。 併せて、座位保持装置に、車いす・電動車いすの機能を付加した場合については、どのように判断すべきか。 – 厚生労働省発表Q&A

(閲覧:2023年7月8日)

 レンタルで使っている車椅子はどうだったろうか、これまで2回ほど新しい機種に入れ替えてもらった記憶があるが、あれは6年ごとだったのだろうか。

 中古で購入して普段使いしている分も、なんとなく定期的に購入している。そっちはもう3~4台買い替えているような気がする。やっぱり中古なのでガタがくるのも早い。そして何より、妻が障害者になって17年が経ったという月日によるところが大きいのかもしれない。

 

 ここ一月くらいだろうか、その中古の車椅子の右側のタイヤの空気の減りがある。一気に減るのではなく、一週間とか10日くらいのところで右側だけが触るとかなりへこむような感じだ。パンクかもしれないと思いつつも一気に減らないのでなんとなく放置する。

 梅雨に入ってからは、ご近所散歩に行く頻度が今までよりも減っている。梅雨の晴れ間、たまに散歩に行こうかと思うとたいてい空気が抜けているなんてことがしばしばで、その都度空気を入れている。どこかで一度自転車に持ち込もうかとも思ったりもしていた。

 

 月曜日、デイから帰ってきた妻が散歩に行こうという。出来ればちょっと買い物もしたいという。なのでちょうどいい機会と思い、駅の向こう側にあるサイクルベースあさひに車椅子を持ち込むことにする。

 症状を話してみると、パンクの可能性が大きいという。チェックしてパンクしているようなら修理する、時間は1時間くらいかかるというので、おまかせする。待つ間、通りを挟んだ小さなショッピングモールのカフェで小休憩することに。

 妻は短い距離は自分で杖ついて歩ける。でもその短い距離がどんどんとさらに短くなってきている。今回もカフェまではほとんどの間、手を引いてゆっくりと進む。まあ還暦も過ぎているのだからこれはしょうがないことなのだろう。ゆっくりと可動領域が減じて行く。障害と老い、まあそういうものだ。

 カフェで二人でコーヒーを飲んで待つ。妻は甘み物もお供にしている。45分くらい経過してから、自分が一人で自転車屋に出向く。作業はもう完了している。

「やっぱり、パンクしていました。小さい穴が二カ所。あとバルブも交換しておきました」

 修理費や税込みで1210円。

 まあこれで一安心。この車椅子は妻も自分もけっこう気に入っているので、出来ればもうしばらくは使いたいと思っている。