下田公園とあじさい祭り (6月16日)

 妻にどこへ行きたいと聞いたところ、真っ先に出てきたのが下田公園のあじさいを見たいというもの。なんでもテレビでやっていたという。

 伊豆に来ると上原美術館に行くことが多いので、下田はよく立ち寄るのだが、今回はパスしようかと思っていたのだが、何度も「下田、あじさい」と口にする。調べてみると下田公園一帯のかなり広い範囲であじさいが群生しているみたいだ。公園自体が山というか小高い丘となっているので、車椅子での移動はけっこう大変そう。

 そして駐車場があまり広くない。ふだんは無料の駐車場で車10台くらい止められるスペースがあるのだが、そこはバスやタクシーのUターン用になっていて、その手前に臨時の有料駐車場があり、ここには70台くらいとめられる。その他では山を越えた向こうに下田海中水族館がありそこの駐車場を使えるのだが、そこからだとけっこう歩くみたいだ。

 駐車場にとめられるかどうかが気がかりだったけど、ウィークデイの昼前ということでいけるかと思ったが、案の定駐車場は一杯。手前で交通整理するおじさんから、「30分から1時間くらい待ちます」と言われる。それでも朝から来ていた人たちが出て行くようで15分くらいで入ることができた。しかも1台用意されている身障者スペースを使うこともできた。

 駐車場と下田公園の入り口はほぼ隣接している。道路の向こうは下田港

 

 そして駐車場からは長くまがりくねった上り坂が続く。少し登ったところにテントと休憩スペースがある。そこで靴の紐を結び直していると、そこは電動カートを待つところで、なんでもピストンで中腹のひろばスペースまで行くという。「乗れますか」と聞くと「健常者はダメです」と。「いや、うちは車椅子です」というと、上から戻って来たカートにすぐ乗せてもらえた。正直、これは助かった。

 カートでゆっくり登るあいだも道の両側にはたくさんあじさいが咲いている。カートの運転手のおじさんの話では、ひろばの上のあじさいが見応えがあるとか。ウィークデイなのに人出が多いと話を向けると、テレビで紹介されてから一気に人が増えたとか。みんな同じなんだとは思った。

 

 ひろばスペースには休憩所と売店が数店あり、日差しをよけられる天幕とテーブル、椅子なども設置してある。そしてそこからの登りが本チャン。群生するあじさいはなかなか見事。ただし車椅子押して登り阪なので、あんまり余裕はない。何人かの人に声かけてもらった。まあ「ファイト」的なの。

 

 そして絢爛豪華なあじさいの小径。

 

 

 


 途中にはこんなオブジェもある。

 

 そして額あじさいも。

 

 白い大輪のあじさいは多分アナベルという種らしい。

 

 帰りにはカートを利用せず車椅子押しておりた。ブレーキかけつつゆっくりと花を愛でながらっていう感じ。いつもだと急な坂をおりるときはバックで降りるのだけど、そこまできついところはほんの数カ所だったのでなんとか普通に降りてこれた。 

 

 あじさい祭りは6月1日から30日まで開催中とのこと。カートを運転していたおじさんの話ではちょうど今が満開、見頃の時期とか。なんか運が良かったみたい。なかなか見応えのあるあじさい祭りで妻も大満足だったみたい。まあ来年もまた来るかどうかはちょっとわからないけれど。

 

 その後は、下田公園入口からほど近いペリーロードなる小さな小川沿いの小径を散策。思ったよりもミニマムな感じだがそれなりに風情はある。ここは上陸したペリー一向が幕府との会談場所の了仙寺まで行進した道なのだとか。