東京国立近代美術館に来るときは、たいてい北の丸公園の駐車場に止める。ここは三か所かそこら分散されて駐車場がある。土日は多分相当混むのだろうが、ウィークディはだいたい空いている。料金も比較的安いので穴場だと思う。
北の丸公園と代官町通りを向こうにある東御苑、ここは自然も多い。東京のど真ん中にありながら都会の喧騒を忘れさせてくれるところでもある。
北の丸公園の思い出というと、子どもが二十歳の時、なぜか晴れ着を着た子どもと自分と妻の家族三人でここへ来た。成人式の着付けのあとせっかくだからとここに来て園内を歩きながら子どもの写真を撮った。子どもはもともと地元での成人式には行かないといっていたので、そういうことになったんだか。まあまあ懐かし思い出というところだ。
ということで、今回も美術館に行く前に注腰公園内を散策してみる。まずは駐車場を出てから武道館の方に歩いていく。イチョウの木がキレイ。
それから左にそれて園内に入る。もっともいつもだいたい同じパターンで池の周囲をぐるりと回るだけ。車椅子を押して、せいぜい30分かそこらである。
園内はまだところどころに紅葉もある。さすがに広葉樹は葉が落ちているが、モミジはまだまだ十分紅く、イチョウなどはまだ青みがかかった黄色だ。
園内には小学生の遠足（社会見学？）の一群があいて、池の周りで休憩している。その辺りは芝生なので、天気も良かったのでひょっとしたらそこで昼食をとり、そのまま昼休みみたいなことかもしれない。赤い帽子を被った一群はなんとも微笑ましい。千代田区内どこぞの小学校なのだろうか。遠目には低学年かなと思ったりもしたのだが、トイレで数人の子たちが列作っていたのを見るとけっこう高学年っぽい。
しかし北の丸公園に遠足に来るというのもどこか優雅な感じもする。午前中は近くの科学館か、あるいは東近美に行っていたのかもしれない。都会の小学校的だ。
園内は穏やかな日差しが差し込み、ところどころに若者やら高齢者やらがのんびりと散策している。「Saturday in the park」ならぬ「Thursday in the park」である。
♪♪ Thursday in the park ♪♪
♪♪ I think it was the 8th of December ♪♪
