森林公園でケイトウを見る

 三連休も金曜、土曜と天気が悪かった。最終日の昨日は晴れたので、多分行楽地はどこも人出が凄いだろうと思った。とはいえ、妻は朝からどこかへ連れて行けオーラを醸していて、なんとなくご近所散歩だけではダメなよう。仕方なく、近隣でなにかないかとネット検索。吹上のコスモスはまだ早いだろうしなどと思いながらネット情報を見ていると、森林公園でケイトウが満開だとか。

 森林公園なら車で30分強で行ける近場。ちょっと行ってみるかとなった。森林公園には入り口が、中央口、西口、北口、南口と四つある。いつも紅葉見ナイトとかで入るのは中央口だけど、ケイトウの花畑があるのは西口近くだと。森林公園は広大な敷地なので、入り口を間違えるとかなり難儀なことになる。けっこうアップダウンがあるので、車椅子を押してとなるとちょっとシンドイ。

 ナビにはいつもの森林公園だと中央口を案内されるので、きちんと西口指定して行くことにした。森林公園西口は県道173号沿いにある。駐車場に入るとほとんど満車状態。みんな近場の行楽ということで来ているんだな。一番奥の方に車止めて、車椅子押して入り口付近に来ると、身障者用スペースに1台空きが出来ていたので、妻の車椅子そこに置いて車を移動させる。結局、駐車場に入ってから入場するまで30分くらいのかかった。まあこういうのには慣れっこになっているけど。

 西口入場口からは階段を使うのだが、奥にあるエレベーターで上階に。そこが実質的な西口の入り口。子ども連れが圧倒的に多いので、ベビーカーのためエレベータを使う親御さんも多いので、ここでも順番に。

 そしてなだらかな坂を上っていくとありました、羽毛ゲイトウの花畑。

 

 いや~、見事。ケイトウ=鶏頭、なんとなく地味目な花という先入観があったけど、この赤や黄色、オレンジは美しい。とにかくこの赤の鮮やかさはそこそこ感動もの。

 

 そして黄色やオレンジの色どりもなかなかなもの。

 


 ここ数年、菜の花、ラベンダー、コスモス、芝桜などを有休耕作地を使ってお花畑にしたところには幾度か行っているけど、この羽毛ゲイトウはけっこうベストかもしれないって思えるくらいに見事でした。

 妻もけっこう満足しているみたいで、花畑の間のゆるやかな坂になっている歩道を、「少し歩くね」と言い歩き出す。杖でゆっくりと歩いては、途中で写真を撮るとスマホを取り出す。すぐ後ろに空の車椅子を押して付き従い、杖を持ったりスマホのカメラアプリを立ち上げて彼女の前で持ってあげたり。すると彼女はスマホのシャッターを押す。

 そんなことを続け、丘の一番上まで行く。降りるときは車椅子に乗せて降りる。

 お花畑を散策している人たちも、高齢者、若い子ども連れのパパママ、カップルなどなど。若い女性の二人組が映えスポットよろしくということで、楽しそうに写真を撮っている。きれいなお花畑にいると、なんとなくみんな幸福そうに見える。

 これはちょっと、毎年見に来ることになるかもしれないな、などと思ったりもした。羽毛ゲイトウは9月上旬~10月上旬までが見頃とか。まさに一番いい頃合いだったかもしれない。

 

 ケイトウのお花畑の後は、公園内を少し散策。西口から一番近いのは中央口で間に大きな池がある。そのへんまで行けるかなと思ったが、アップダウンがきついので途中で断念する。まあ時間も4時近くで、あまり遠くまで行くと戻るのがシンドイということもある。行きがやや下りだとしたら、帰りにはダラダラと上らなくてはいけない。けっこうそれが応えるというか。まあ押している自分も66歳の高齢者、車椅子押しているとなんとなく老いというか、衰えを実感する。

 それでも妻が行きたいというので途中の渓流広場までだらだらとした坂を下っていき、こもれび花畑の入り口のあたりまで行った。この時期はコリウスがキレイなのだとか。コリウスって・・・・・・。こんな感じです。

 妻は一目見るなり、「これって何。しそ?」とのたまう。調べるとコリウスは確かにシソ科らしいが、これだけキレイなのに「しそ」はないなとも。その後、コリウスという言葉がなかなか出てこず、二人の会話ではしばらくずっと「しそ」、「しそ」と言い合うことに。

 

 その後、来た道のだらだら坂を上ってから西口入り口まで戻ると4時45分くらいになっていた。何度か連絡用のマイクロバスを見かけたのだが、こういうのを利用するともっと公園の移動とかが楽になるかもしれないなとも思った。とはいえ、さほど森林公園によく来る訳でもないので、いろいろ調べてくるかというとちと微妙かもしれない。

 この次、森林公園に来るとしたら11月下旬あたりの「紅葉見ナイト」あたりだろうか。