ウ・ヨンウ弁護士は天才肌

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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 - Wikipedia

 なんだかんだと現実逃避的にNetflixで韓国ドラマを観ている。去年の「賢い医師生活」、「海街チャチャチャ」に続いて、「愛の不時着」のソン・イェジンと「賢い医師生活」で脳外科医を演じていたチョン・ミドが主演していた「39歳」とかを続けて観ている。

 韓国ドラマも当然アメリカや日本のドラマ同様に当たり外れがあるけど、上記した作品はドラマの作り、俳優陣の演技などでみせてしまう。たとえ設定などが陳腐、類型化していても、作り込みや細部のこだわりとかそういう部分も含めて、けっこうぐいぐいと引っ張っていくような気がする。まあこの手のドラマに関してはほぼ初心者のジイさんなので、免疫もないままハマっているというのが実際かもしれない。とはいえ映画自体は50年以上観続けているからそこそこに審美眼的なものはあるとは思ってはいるのだが。

 今回、多分ハマりそうなのが始まったばかりの上記ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」。自閉症スペクトラム症をもつIQ164の新人女性弁護士ウ・ヨンウが意中弁護士事務所に入り、さまざまな裁判に直面するという社会派、法廷ドラマ。

 自閉症という深刻な問題をとりあげつつ、違和感なくハート・ウォームなコメディに仕立てている。韓国初の自閉症スペクトラム症の弁護士、しかし記憶力は抜群で読んだ本のことはすべて記憶していて、法律の条文や判例も頭に入っているというのが凄い。それでいて自閉症なので当然社会的適応力に難がある。そういう難しい役柄を主演の女優パク・ウンビンが見事に演じている。

パク・ウンビン - Wikipedia

 この女優、子役あがりらしいがとにかく美人さんなのに演技力が達者。目の動き、指のしぐさなどで障害者をいやみなく演じている。こういうのリアルにやればやるほど、なんとなくマイナスなイメージを与える部分もあるので、かなり難しい。ただのキレイなだけの女優ではない。

 さらに彼女をささえる脇役陣がみんな上手だし、毎回ゲスト俳優がアクセントになっている。あっこの俳優どこかで見たことがある、たしか「愛の不時着」とか「海街チャチャチャ」などで、みたいにニワカで韓国ドラマにハマりつつある自分のようなジイさんにも既視感を感じさせる俳優さんがけっこう出ている。

 主人公の同僚で大学時代の同窓生でもある若手弁護士役を演じている  ハ・ユンギョンは確か「賢い医師生活」で脳外科のレジデント役をしていた。彼女のようなどこにでもいそうな普通の女性っぽい感じの役どころをきちんと演じられる俳優が多くいるのも、韓国ドラマの魅力かもしれない。

 現在配信されているのは5エピソード。1シーズン16エピソードなので、しばらくはこのドラマの毎週の配信が楽しみだ。しかし美術史とかの教科書読んだりビデオ講義も見なくていけないのに、どんどん現実逃避のネタが出てきて困る。

 とりあえずパク・ウンビンの美しいお姿を愛でる。