川越 花見散歩 (4月2日)

 小旅行から帰ってきたばかりなのだが、妻が天気もいいので散歩に行きたいという。

 地元で花見もいいかなと思ったが、以前テレビで川越を紹介している時に、新河岸川沿いの桜が名所であるとか案内をしていた。新河岸川沿いというと蔵造りの町並みから川越市役所を抜けて市立美術館、博物館の前を通り407号に出る手前あたりのはず。たしかヤオコー川越美術館の周辺の川沿いが確かに桜並木だったと思い出した。

 車で出かけることも考えたが、川越散策だと電車で行った方がいいかとも思い最寄り駅から川越市まで行き、そこから蔵造り町並みを通って行くことにする。車椅子を押してかなりの距離になるけれど、9月に一度川越周遊しているので多分大丈夫だろうと思った。

 川越市からまず本川越の駅を目指す。妻が興味があるというので駅ビルのペペにちょっと寄る。ペペの前で古本市をやっていた。版元で品切れとなっている岩波文庫版の『鏑木清方随筆集』がないかと岩波文庫の棚を見てみると、簡単に見つかる。200円也ということで早速購入する。まあ割と人気のある本だし、ブックオフとかで探せばすぐ見つかるかなくらいに思っていたのでけっこうラッキーでもあった。しかしせっかくと東京と京都で大規模な回顧展をやるというのに、岩波も品切未定のままにしておくのは惜しいような気もしないでもない。まあ入手できたのでどうでもいいが。

 大正浪漫通りを抜けてから山崎美術館の脇を抜けると蔵造りの町並みにでる。土曜日でコロナの蔓延防止も解除されているので、そこそこに人が出ている。車椅子を押してだと狭い歩道を行くのにちょっと難儀をする。

 札の辻まで行く手前の時の鐘のところで右に折れる。一応ランドマークなので他の観光客同様に写真を撮る。

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 しばらく行ってから左に折れると市役所に行きあたる。そこで右に折れると左手に市立美術館と博物館が見えてくる。博物館の方では企画展「のぞいてみよう 人々のくらしのうつりかわり」展をやっていて、ちょっと興味はあったが今回はパス。ようやく新河岸川が見えてきたので左に折れる。すると中々な風情の桜のトンネルの中に川が流れている。

新河岸川沿いの桜

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 着物姿の若い女性たちも沢山いて華やいだ雰囲気。アジア系の外国人の方も沢山来ていて、それぞれに写真を撮り合っている。まさに映える景色というところか。

 川越観光の途中で氷川神社まで来た人たちが、裏手にあるここに訪れたというのも多いのだろうし、もともとここの花見を目的に来ている人もいるのだろう。かなりの人出で、まさにコロナ自粛も解除されたというところなんだろう。ただし屋台などはほとんど出ていないし、そぞろ歩く人たちもみなマスクをしているところが、やはりまだコロナ下にあるということでもあるんだろう。まあ酒を飲んでみたいなこともなく、歩きながら花を眺めるか、写真を撮るかだけなので、ここで感染みたいなことはまずないのだろうとは思う。

 1時間くらいのんびりと妻の車椅子を押してのんびり花を見て歩く。竹内まりやの歌でもないけど、満開の桜をこれから何度見ることになるだろうと、ちょっとだけ淋しい思いも巡らしながら今年もまた花見を終えようとしている。