川越周遊

 健康診断の後、少し川越の街を歩いてみようかと思った。

 埼玉に越して来て東上線沿線に住んでから、かれこれ25年くらいになるのだけど、川焦げのいわゆる蔵造り町並みとかって数えるくらいしか来たことがない。車ではけっこうな頻度で通っているけれど、歩いてとなると片手あるかないかくらいだ。たいてい何かの用事があって来たとかでゆっくり歩いていない。一度だけ車で来て駐車場に止めて、時の鐘のあたりを家族で歩いたことがあったか。

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 病院から10分も歩かないくらいでいわゆる蔵造りの街並みのあたりに出る。ウィークデイの昼過ぎくらいなのだが、そこそこ人は出ている。コロナの緊急事態もまもなく解除する頃だし、やっぱり若い人と自分のような暇な高齢者が多いみたい。

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 川越は城下町なので寺社も多く、ちょっと路地に入るといきなり古くてちょっと良さげなお寺とかも多い。若いカップルがインスタ映えなのか記念撮影とかしていたりもする。

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 といってもお寺廻りも特に、今日に限っていえば興味も惹かないのですぐにメインストリートに戻る。とりあえず札の辻まで行ってみる。まあただの十字路なんだけど。

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 それにしても札の辻ってなんなんだろう。調べると「街道や宿場町など往来の多い場所に高札を立てた道・辻」ということらしい。高札というのは「法令を板に記して往来などに掲示して民衆に周知させる方法」なのだとか。

 ようは人出が多い辻(十字路)にお上がお触れを高札に記したということなんですね。江戸時代にはこの四辻の真ん中に高札があって、そこでお触れやら掟書が掲げられていたということのようです。

 それからまた蔵造の街並みを戻りしたが、これも観光名所っぽく写真にとられるらしい歴史建築物のりそな銀行なんかもある。

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 そして少しそれると有名な時の鐘とかもある。ここで写真を撮ろうとしてたら、多分自分と同年代の高齢者4人組から写真を撮ってとスマホ渡されて撮りました。2組の男女なんだけど、なんか若々しい。顔はもう立派なオジサン、オバサンだけど。写真撮ったら、女性(オバサン?)が「あなたも撮りましょうか」と言ってきたので丁重にご辞退させていただきました。

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 それから菓子屋横丁をぐるりとしてから熊野神社をちょっと見てから本川越の駅の方に戻った。

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 駅ビルのペペの本屋で時間をつぶして、クレアモールを歩いて川越の駅へ行き帰宅の途に着いた。スマホで確認するとなんだかんだで10キロ弱歩いていることになる。そんな気もなかったけれど、けっこう意味なく行ったり来たりしたせいだろうか。

 まあこれまでも車では何度も行き来しているし、歩いてもだいたいの検討もついたので、次は電車で妻を連れて車椅子でこの町並みを歩いてみようかと思う。電車では味わえないような散策もできるだろう。出来ればその時は気合で喜多院や本丸御殿の方にも行ってみようかと思ったりもする。ふだんご近所周遊で車椅子を押して10~12キロくらい歩くこともあるので、多分大丈夫だろうと思う。これから緊急事態も解除されると人出も増すだろうから、出来ればウィークデイがいいと思うけど。