上原美術館の後、一路帰宅に向けて伊豆縦貫道に行く途中で寄った。
道路に看板が出ていて、妻がここ前から行きたかったとこと言う。まあだいたいがテレビでタレントが来たとかそういうことなんだろは思う。
【河津七滝】火山が生み出した自然のアート!絶景温泉も見逃せない|IZU HACK
国道414号で有料道路の縦貫道までの山道を通っていくと、ループ橋の少し手前で看板がありそのまま行くと滝の入り口付近に来る。まず町営の無料駐車場に車を停めてみたのだが、そこからどう行くと滝に出るのかがわからない。
しかたなく妻を車に残して一人で少し歩くと土産物屋が数件あり、どうもそこが滝の入り口らしい。店の前に駐車場があるので、何か買えばしばらく駐車してもいいかと聞くと、まあウィークデイの昼下がり、「どうぞ、どうぞ」という返事。それでまた歩いて町営駐車場に戻ると、妻は車を出て歩くモードになっているので、車で少し移動するよと告げる。
その土産物屋(出会茶屋)は食事もやっているので、3時近くになっていたけれどまだ昼飯食べていなかったのでそこの名物的なものを食べることにする。食べたのは自分が猪汁とワサビ丼、妻はとろろ蕎麦わさび付。とろろ蕎麦のほうは鮫皮おろしと生わさびがついている。妻は片麻痺なんで当然自分がすることになる。鮫皮おろしでわさびをするなんて何年ぶりのことだろう。多分、覚えていないくらい昔のことだ。
自分の食べた猪汁はまあなんていうか、具沢山の豚汁の猪バージョン。夏向きの食べ物ではないがまあご当地ものだし、食べるとけっこう美味しかった。そしてわさび丼はというと、あたたかいご飯の上に山盛りのおかかが載っていて、真ん中にすりおろしたわさびがあるだけのシンプルなもの。まあワサビ載せねこまんまというやつだ。これもシンプルだけどけっこう美味い。というかねこまんまがマズイという人は多分世の中にはいないのではないかと思う。
お店の人に滝のことを聞くと車椅子でも行ける遊歩道の先に一番有名な初景の滝と伊豆の踊子の像があり、観光バスで来る団体さんはだいたいはそこで記念撮影撮って帰るというパターンなんだとか。まあ車椅子で行けるというのは有難いが、途中緩やか下りが一か所、あとは登りが割と続く。緩やかな登りというのも車椅子押しているとジワジワくる。
そして着いたのが初景の滝。
しかしこの伊豆の踊り子像は誰がモデルなんだろうか。
これまでに『伊豆の踊り子』は6度映画化されている。踊り子役は田中絹代、美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子、山口百恵が演じている。それぞれその時代を代表する美少女女優だった。そう美空ひばりも十代の頃は歌の上手いアイドルだったのである。
どの女優の踊り子を想起するかは年代によるのではないかと思うが一般的には吉永小百合か山口百恵ということになるのかもしれない。二人が昭和のある時期を代表する美少女女優=歌手、国民的アイドルだったからか。還暦過ぎの自分の年代だとさすがに吉永小百合の頃(1963年)だと小学生2年生くらいであまり印象にない。その4年後の内藤洋子はけっこう覚えている。
そして山口百恵はというと高2か高3くらいなんだが、あんまり覚えていなかったりする。なんのことはない、自分が例の中三トリオだと桜田淳子が贔屓だったからということが一番の理由かもしれず、さらにいえば多分その頃だとテレビで放映された栗田ひろみ版(1973年)の方をよく覚えていたりとか。
そしてこの像だけど、やっぱりなんとなく山口百恵似かなと思ったりもする。そして学生さんはやっぱり三浦友和か。
初景の滝を見て遊歩道を折り返して滝の入り口に戻ると5時近くになっていた。ちょっと調べると七滝で一番大きな大滝は滝の入り口から少し戻ったところで脇道に入ると遊歩道があるらしいのだが、時間の関係もあり車に戻りループ橋をぐるりと登って帰ることにした。