軽井沢へ行って来た① (4月13日)

 木、金と軽井沢へ行って来た。

 例によって健保の宿を利用した。軽井沢は健保の宿で一番利用していないかもしれない。まあ理由の第一はというと、埼玉から近いので、何も泊りがけで行くところではないでしょうということ。そして何となく軽井沢のイメージ、高級なリゾートみたいなのが自分とは合わないような。

 なので健保の宿を利用したのは、多分10数年前に会社の有志で一泊オヤジ旅行したときくらいか。家族で利用したのはもっと前のこと、この時は自分が途中で熱を出して、いっさい観光せずに、自分は風呂にも入ぜずただただ寝ていた。それでもフラフラになりながら運転したっけか。あの頃は妻もまだ元気だったのに、なんで運転代わらなかったのだろうか。

 ということで、軽井沢へ行くのが10数年ぶりのこと。一泊旅行で、ありきたりというか、とりあえず軽井沢というと誰もが思いつくような所を回ってみた。

白糸の滝

軽井沢の白糸の滝 (閲覧:2023年4月15日)

 白糸の滝といえば、軽井沢か富士吉田が有名。両方とも行ったことがあるように思っていたけれど、軽井沢の方は初めてだったみたい。

 有料道路を走っていて途中に白糸の滝入り口の看板がある。入り口の道路を挟んだ真向いには土産物屋があって、その左右に道路の路肩を利用した駐車場が広がっている。最初、かなり遠目に止めて車椅子で土産物屋脇のトイレに行ったら、その隣が車椅子マークの駐車場が二台分があった。そこで妻が用をたしている間に車を移動させた。

 滝の入り口から滝まではゆるやかな坂を200メートルくらい登る。そうなんだよね、滝とか見に行くとなるとたいてい坂道を登っていく。それを忘れていた。結局、車椅子押してとなるとけっこうな苦行になる。わりとゆるやかな勾配なのでいけることはいけるけれど。しかしだんだんとこういう苦行がしんどくなるのも事実。

 ついた先は広場みたいになっていて、その前に湾曲したフォルムの滝が広がる。こじんまりとしているけれど、なかなか見応えがある。ウィークデイとあってか人も少ない。20名くらいの観光客がいるけれど、その半分以上が外国人。アジア系というか中国系。まあ大陸系なのか台湾系なのかそこまでは判らないけど。

 今回の旅行で思ったけど、インバウンドかなり戻ってきているみたいに思った。ウィークデイなので日本人は少なく、アジア系観光客がとにかく多い。ついでに思うけど、テレビでも最近は例の「日本凄い」形の番組で、やたらと外国人観光客に「日本凄い」を連呼させる放送増えてきている。なぜか出てくる観光客は欧米系の白人ばかりなんだけど、実際の観光地にいるのは欧米観光客は少なくて、アジア系ばかりのような気がする。

 もっとも都内の美術館、東近美やトーハク、西美で見かける外国人は、圧倒的に欧米系が多いようにも思う。別に民度とかそういうことを論う訳ではないので、あくまで個人の感想。あとしいていえば、地方の観光地までのツアー類は、まだ欧米系の利用が少ないのかもしれない。

鬼押出し

鬼押出し園 (閲覧:2023年4月15日)

鬼押出し園 - Wikipedia (閲覧:2023年4月15日)

 ここは多分二度目。子どもが小さい頃に家族で来ている。その後、この近くにある遊園地おもちゃの王国に行った。とはいえ20年以上前のことなので、ほとんど覚えていない。試しに昔のフォルダーを見ていたら2001年のところに旅行の写真があった。小さい頃の子どもはやはり可愛い。

 そして鬼押出し園である。駐車場から道路を超える橋を渡ると園の入り口に。そこからは園内はアップダウン。途中に浅間山観音堂があるのだが、行きはこれもまた当然ながら登り。まあ傾斜自体は比較的ゆるやかではあるけれど、けっこうこれって後から来るやつだ。

 ほとんど同じタイミングで車椅子の老婦人を連れた四人組の家族がいた。母親を連れた子どもたちなのか、孫なのか。この人たちは三人で車椅子を押していたけれど、こっちはというと自分一人。それでも頑張って先に浅間観音のあたりに到着。さらにそこから少し登った炎観音まで行ってみた。と、ここらの坂が一番きつかったかもしれない。

炎観音

 まあこの園自体が西武が運営しているし、もともとは西武の創業者堤康次郎が創ったものらしい。まあある意味、軽井沢自体が小さな別荘地だったところを一代観光リゾートに仕立てたところともいえるのだけど。ということでこの観音も、浅間観音堂も基本は西武が建てたということでしょう。

 もっともこの鬼押出し園に近接したところに東急グループが開発した鬼押出し浅間園なるものがあり、現在は長野原町が運営主体らしい。まあどうでもいい話だ。

 炎観音からさらに奥の院参道というコースが1200メートルくらいあるのだが、さすがにそっちまで回るのは体力的に困難。浅間観音堂に戻って堂内の見晴らし台で遠くの景色を眺めたり、御朱印をもらったり小時間過ごす。ちなみに20数年前の子どもの写真もここで撮ったようだ。

 その後は裏参道を下る。距離は表参道よりも若干短い400メートルくらいで、さすがに下りだと短時間で入り口まで戻れる。

 そういえば浅間山は今、噴火活動が活発になっているようで、たしか警戒レベルが2に上がったとかそういう話を聞いていたような。もしこの場にいるときに噴火があったから、車椅子を押している自分らは多分逃げ遅れるのだろうなとか思ったり。ふとあの御嶽山の噴火のことをちょっと思い出したり。

 浅間山はというと、水蒸気が上がっているだけで穏やかそうな雰囲気ではありましたが。