深夜のウォーキング?

 昨晩、寝過ごして東松山まで行ってしまった。コロナ禍出かける機会もあんまりないし、よもや寝落ちするとは。ふじみ野でTJライナーに乗り換えて気がつけば坂戸を過ぎている。そこからの10分の長かったこと。

 勤めていた頃、都内で深酒をして東松山にというのは何度かあったように思う。タクシーで帰ったこと数回、歩いて帰ったのも1~2回あるだろうか。時間をみると0時45分くらい。明け方まで帰れるかどうかと思いつつも、よもや還暦過ぎてこういうことになるとはという思いも。多少アルコールが入っているけど、まあここんところ歩いているので10キロ程度は歩けるかなとか割と適当に考える。

 道順もとにかく国道407に出てしまえば一本道だし、車では何度も通っている道なのでとくにGoogle先生のお世話になることもない。まあ一応の道順はこんな感じだったか。

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 こういう乗り過ごしての深夜の彷徨みたいなのは、まあ若い時から何度も繰り返している。横浜に住んでいた頃は金沢文庫とかその辺りから、割と遠目だと横須賀とか浦賀なんかもあった。埼玉に引っ越してからは、ふじみ野に住んでいた頃には成増、川越市なんていうのは何度か。今の鶴ヶ島に移ってからは、川越市、高坂、東松山などなど。

 なぜか知らない東松山より先というのは一度もない。このへんは微妙に身体が反応しているのかもしれない。まあ森林公園や月の輪、寄居などとなったら、これはもう旅の範疇かもしれないし。

 一度、子どもが大学入ってすぐくらいだったか、バイトで徹夜したとかで寝過ごして森林公園まで行ったことがあった。最寄り駅で車で待っていたら、iPhoneの位置情報で子どもがどんどん離れていく。どこまで行くのだろうと見ているとドンドン離れていく。森林公園が終着で降ろされたみたいで、電話すると「ここどこなんだろう」とぶつぶつ言っていた。結局、高速を使って迎えに行ったのだけど、30分足らずで着いたので森林公園は意外と近いなと思ったものだ。

 バカな武勇伝めいたことでいえば、乗り過ごしでもっとも遠かったのは20代、横浜に住んでいる頃の東海道線だったか。いずれも多分、大垣行きに乗った時だと思うのだが、一度は熱海、もう一度は富士まで行ったことがある。いずれも駅で一晩過ごして始発で会社まで行ったように記憶している。富士へ行った時は確か11月くらいで、改札前のベンチで横になって始発を待った。寒いので新聞紙をシャツの中に巻いて寝たのを覚えている。朝、始発に乗り、当時勤めていた都内の会社には9時過ごし前に入ったんだと思う。

 アホ話はそれくらいにして、深夜のウォーキングである。もし疲れたらタクシーみたいな選択肢は夜の国道407号にはない。タクシーどころかほとんど車が走っていない。ただただ歩くのみである。途中で都幾川、越辺川にかかる橋を渡るとき、下を見ると草叢の中に細い川筋があり全体的に暗い。ここで飛び降りれば一貫の終わりなんだろうなとちょっとだけ不吉なことを考えたりもする。暗闇に引き込まれそうになる一瞬というのはこういうことか。

 越辺川にかかる高坂橋を超えると道路の両側の景色がなんとなく変わる。それまではぶっちゃけなにもない田園風景、雑木林などが点々としているのだが、じょじょに建物というか民家も増えてくる。そして坂戸に入ってからは家までは住宅街の狭いところを通って戻ることも出来るのだが、なんとなく線路沿いとか通るのが嫌で街中を歩いて駅に到着。駅から自宅まではまあ目を瞑っても帰れる距離である。自宅に着いてiPhoneで距離や時間を見るとこんな感じである。

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 時間にして1時間45分くらいと深夜、酔いどれの彷徨の割には早く帰れた。まあさほど飲んでいなかったことと、日頃のウォーキングの成果が少しは出ているのかもしれない。しかし40代くらいだったら、翌日休みだしみたいなことで自分を褒めてやるかもしれないけど、還暦を遠に過ぎた身としてはなにか寿命をことさらに縮めているようなことしているみたいで多いに反省というところだろうか。出来れば二度とこういうことがないようにしたいとは思う。