埼玉紅葉巡礼2023~物見山公園・平林寺

物見山公園 (11月30日)

 午前中、妻のMRI検査のため病院へ。脳血液疾患のため定期的にMRIをとることが定常化している。だいたい2年か3年に1度くらいか。まあいつも特に変わりなしで終わるのだが。後日、画像をもとに医師から説明を受けるときには毎回、妻の梗塞巣の大きさを実感させられる。発症当初、入院していた病院からリハビリ病院への転院のため、画像をもって相談に行ったときに医師から言われた言葉がずっと耳に残っている。

「大丈夫かな、脳梗塞は落ち着いているのかな。すごく大きな脳梗塞だ。重症だよこれは。そんなに早く動かしてもいいのかな」
「今の病院の医師は安定しているから早くリハビリ系の病院にしてと」
「まあ脳外の先生はたいていそう言うんだ。早く出したいから」

 あれからもう18年の月日が経っている。

 

 MRIは30分前後で終了。会計手続きなどもろもろ含めても小1時間というところ。その後どうするかとなる。午後遅くに車の半年点検を入れているので遠出はできない。近場を散歩してランチ食べてか・・・・・・・。

 ほぼ毎年行っている東松山の物見山公園に行くことにする。森林公園のライトアップされた「紅葉見ナイト」は26日で終了している。そろそろ紅葉も終わりに近い時期だ。

 物見山公園は車で30分かそこらである。いつも埼玉ピースミュージアムの駐車場に車を止める。この周辺は大東文化大学東京電機大学、子ども自然動物公園などがあり、環境的にすてきなところだ。道路の両側は全体的に雑木林が続いていて、全体的に黄色やオレンジに染まった感じである。

 もっとも大学生としてこのへんに毎日通学するとなると、ちょっと淋しいものがあるのだろうなと思ったりもする。都会的な賑わいとは一切無縁の場所でもあるから。

 

 物見山公園の紅葉はちょうど見頃という感じだった。駐車場から少し上ったあたりにちょっとした広場があり、その周辺に紅葉が集まっている。まずは駐車場から見たピースミュージアムの展望塔を。

 

 

 そして広場周辺の鮮やかな紅葉。

 

 

 

平林寺 (11月29日)

 友人が仕事休みにしたというので昼間から会うことにする。しかし同い年なのに仕事バリバリやっているのはもう尊敬の眼差しというところ。

 でもっていきなり酒飲むのもなんなので、どこかへ行くか。そんじゃ紅葉狩りでもするか、近場の平林寺あたりか、みたいなことになった。あとで気がつくと2年前にもほとんど同じ展開で平林寺に行っている。ワンパーンの極致だ。

 平林寺は志木からバスで行く。友人は通勤とかでもバスを使っているらしいが、こっちはほとんど乗ることがない。乗車口でパスモをピっとすればいいところを、なぜか整理券をとってしまう自分。整理券はパスモとか持っていない人用だと呆れられるが致し方ない。最後にバス乗ったのがいつか思い出せないくらい前である。ひょっとして2年前、同じバスに乗って平林寺行って以来かもしれない。

 

 平林寺はまあなんというか平林寺だ。着いたのは2時半過ぎくらい。入口で500円なりの入場料を払って中へ。受付の人に3時50分までに戻ってくださいと念押しされる。閉門は3時50分とのこと。まあ1時間くらいあれば十分かと思う。

 紅葉はというと入口から山門を抜けて仏殿や本殿の周囲の部分は見頃から少し盛りを過ぎた感じ。松平家廟所の奥にある散策路のあたりはこれから紅くなるような感じだっただろうか。

 境内にはウィークデイながらそこそこの人がいる。だいたいが自分と同じような高齢者の夫婦連れ。外国人観光客もチラホラ。三々五々、スマホで写真撮っている。陽気もポカポカしていて、午後のひとときの散策にはちょうどいい感じだ。

 

 

 

 

 

 こういうのも木の間の秋の風情だなと思ったのだが、はて《木の間の秋》は誰だったっけと、作者が出てこない。大観、春草とともに美術院を牽引した画家だっけな、原三溪にサポートされた・・・・・・、いつものように周辺情報ばっかり出てくるのだけど。得意のスマホで調べればと言われたのだが、シャクなのでずっと思い出そうと努力するも結局ダメ。途中で調べました。観山でした。しかし、こんな基本的なこともまで失念するとは、もう脳細胞が枯れまくっているのかもしれない。

 もうあきまへんな、という心象風景。