団地の売買契約

 団地の売買契約してきた。

 購入するのは中国の方で、春から大学に通う子息の下宿用だという。不動産屋の話では、あちらの方は借りるより安い物件を購入するということがけっこうあるのだとか。

 契約は西川口の買主側の仲介をする不動産屋で行った。西川口は初めて降りた町なのだが、繁華街はなんだか中華街を思い出してしまうくらい中華料理店が多い。ちょっと調べると実際のところ中国人の人口が多いらしい。西川口と蕨の間くらいにあるという公団の芝園団地では中国人の入居者の割合が50%を超えているとか。

 少し早めに不動産屋に行ってみると、一応日本の経営者がやっている古くからある地場の不動産屋らしいのだが、スタッフのほとんどが中国人で当然のごとく中国語と日本語のバイリンガルである。

 まずは買主側と不動産屋の説明があり、それが終わってから売主側の不動産屋と自分が入室して買主側と一緒に重要事項説明を行うみたいな流れ。なんだかんだで1時間くらいかかっただろうか。その後に決済、これも全部現金で行われた。先方の不動産屋によると中国の方の決済は基本、1千万以下は現金が通例なんだとか。まあ今回、兄が住んでいた団地は田舎の物件なんでその三分の一程度なので、買主側からすればはした金なのかもしれない。

 契約終了後はすぐに駅前の銀行で入金、そこまではこちらの不動産屋も同行してくれて、彼が書いた振り込み伝票で媒介手数料を振り込んですべて終了した。

 せっかくなので、売買も終了したお祝いということでもないが、どこかで美味い中華料理でも食べていこうかと思ったが、考え直してすぐに電車に乗った。電車を乗り継いで北朝霞に降りてから駅地下の小諸そばかき揚げ蕎麦を食べる。470円也。まあ年金生活者で今後年金以外まったく外から金も入らないし節制しないといけないかなどとちょとだけ消極モードになっている。

 最寄り駅につくと妻が車椅子で散歩に出ているという。いったん帰宅してからすぐにまた家を出て妻と合流して夕方まで近隣を散歩する。夕食は早めにということでバーミヤンで軽くすます。といってもせっかくなので団地が売れたお祝いということでハッピーアワーの中生200円を2杯飲んだ。庶民の細やかな生活感ってやつだ。