兄の怪我と住宅

 昨日、朝一番で兄のケアマネから連絡がある。

 土曜日に足をひねったとかで、なにか歩けない状態だったようで訪問看護師が訪れてもなかなかドアを開けられなかったらしい。以前にも部屋で倒れていたことなどもあり、ケアマネや複数の訪問看護師が訪れるのでドアにキーボックスをつけて欲しいという依頼だった。

 キーボックスについてはちょっとイメージできなかったので検討するとだけ答えておいた。こちらから合鍵を渡すことではうまくないかと提案したが、一つの鍵を複数の看護師が受け渡すのが大変だというので、納得した。その後、アマゾンでわりと安いものがあったのでポチっとする。

 その後、兄に連絡とるもまったく連絡がないまま。午後になってだいぶ経ってから、仕方ないので行ってみようかと思っている頃、兄からようやく連絡がある。足は階段でひねったようで、捻挫らしいとのこと。今は訪問看護師に足を固定してもらっているので、どうにか歩けるという。キーボックスのことを話すと、合鍵を訪問看護師に渡してあるという。なんだか拍子抜けした感じだが、出来れば怪我をしたことなどはすぐに連絡して欲しいということを話しておいた。

 そして今日はというと、兄の次の住まいのことに少しずつあたりをつけておこうと思い、いくつか取り寄せた老健施設やサ高住のパンフレットをみたりしていた。だいたいこのてのもので割とチープなところは満室で順番待ちが多数という状態だ。入居一時金が数百万以上のところや月の料金が20~30万円のところはわりとすぐにでも入居可が多いという。

 兄の場合は蓄えがなく、年金収入だけなので月の料金が15万円以上のところは難しい。かといって特養についていえば、年齢が比較的若いことや介護度が1なのでこれも条件から外れる。とはいえ今の状態が悪化すれば、多分数年のうちには足の切断みたいなことになる可能性があるし、そうでなくてもエレベーターのない5階の住まいは今後住むのが難しい。

 今の家は古い公団の分譲住宅だ。兄が困窮しているときにやむなく購入したものだ。そのときに5階エレベーターなしを考慮に入れることはなかった。とにかく家探しの緊急性があったこと、兄はまだ定年したばかりだったことなどで特に問題はないだろうと考えていた。それから10年、兄は高血圧と糖尿、さらに腎疾患による人工透析を受ける身になった。さらに心臓疾患を抱え、事故で片目を失明している。もうとんでもない状態になっている。

 最初、その家に越させたときに、自分の健康に注意して、家の管理を頼んだが、いずれも果たされなかった。

 老健施設がすぐに入居できない場合、5階からもっと低層の住宅に住むという選択肢も考えなくてはいけなくなる。そこで今日は県営住宅について調べたりもした。やはり低収入独居老人の応募は多く、特に低層には集中しているとか。次の応募は1月で市役所で申込書が入手できるという。

 兄とも相談して、本腰を入れて1月からの募集に応募してみようかと考えている。