兄の通院につきあう

 兄の通院の送迎及び付き添いで埼玉医大総合医療センターまで行く。

 今回は切除した親指の経過を見るものらしい。朝8時過ぎに兄の住む団地まで行き待機。しばらくして兄が下りてきたので拾って病院まで。

 病院では入り口で先に兄を降ろしてから駐車場まで。とにかく大学付属の総合病院なので広い。9時からの診察なのだが1階のロビーはもう人でごった返している。その多くが見た感じ高齢者。超高齢化社会のある種の実相。

 車を置いてから兄と合流する。なんでも病院がいうには予約は13時からで、兄はそれを聞いていないという。それで病院は医師と調整中とか。これ、多分兄がきちんと聞いていなかったのだろうなと思いつつも、半分諦め的に待つつもりでいる。兄には車の中で寝てるからと告げて駐車場に戻る。受付ロビーで何時間も待つのは、ちょっと嫌な感じである。多分、様々な菌が浮遊しているだろうし。

 車の中で2時間くらいうつらうつらしてたんだろうか。なんだかんだで昼少し前に診察室前の待合に行くが兄はいない。少しすると兄から電話があり診察が終わったという。兄の「聞いてない」に医師他合わせてくれたのか。兄の術後の経過は順調のようだ。

 車に戻ると兄が運動靴が欲しいという。ここのところ足指のところに包帯を巻いているためサンダル履きでいることが多いのだが、かかりつけの近所の病院からサンダルは危ないのできちんと靴を履くようにと言われたのだとか。

 まあ年寄りだしブランドもののスニーカーなど必要ないと思い、近所の大きなスーパーにいけば安い運動靴が売っているだろうと兄を連れていく。先に靴売り場に行ってそれらしきものを物色していると、後から来た兄はいきなり棚のエンドに置いてあるベンチにつまずいて盛大に倒れこむ。怪我がないかと慌てて起こすがとりあえず無事のよう。けっこう大きな音もしたので、心配してお店の店員さんも一人二人駆けつけてくる。店員さん、自分のことを他人と思ったようで、男の人が起こしてくれて助かりましたという。そこで「いや、自分の連れですから」と。

 その後、安い運動靴を二足とさらに長袖のポロシャツを一枚買ってやる。兄は腰が痛いのでかかりつけの病院まで連れて行って欲しいという。ここ数日腰が痛くて起居動作に影響しているのだとか。仕方なく病院の前で降ろす。その後は一人で帰れるというので、買ってきた靴を届けて帰ることにする。

 後で診断結果をメールで知らせてきたが、なんと骨粗鬆症で脆くなった骨が圧迫骨折しているのだとか。軽度のためコルセットをして安静にするという。なんかもう兄の状況は満身創痍みたいなことになったいるなと暗い気持ちになる。早くに動いてどこか施設にでもいれないととんでもないことになるのではと危機感を募らせる。