日光へ行くことにした

 どうせお盆になると、カミさんがどこかへ連れて行けという話になる。

 自分も休みの間、数日でも家事から解放されたい。

 そんなこんなで、毎年お盆休みは健保の宿の抽選申し込みをする。ここのところ連続で日光の保養所にばかり当たる。それ以前は、淡路島や天橋立なんかにも当たったのだけれど、ここのところはまったくダメ。

 思うにこれは団塊世代がリタイアしたせいもあるのかもしれないなどと、割と適当に思ったりもする。1950年前後に生まれた人たちが65歳でリタイアした。元気な方が多いので当然のごとく、割安な保養所をとり旅行に出かける。なにせあの世代は数が多いから、などと思ったりもする。実際のところ5年くらい前からなかなか宿が取れなくなったのも事実。

 今回もまた日光に当たった。申し込みんだ時には、ちょうど緊急事態宣言も解除され、自粛ムードも和らいだ印象があった。夏休みの頃には新型コロナも落ち着き始めるかと思ったりもしていた。世間の雰囲気もそんな感じだった。

 しかし7月に入ってからというもの、収束どころか一気に感染は拡大している様相にある。特に7月後半に入ると、東京都での感染者数は連日100人台の後半から200人台、さらに300~400という日もある。おまけに世紀の愚策ともいうべきGoToキャンペーンで地方にも感染は拡大しつつある。

 これは旅行ちょっと無理かなとも思ったりもしたのだが、まあ埼玉から栃木と近場といってしまえば近場。とくに大騒ぎをするような宴会もなく、夫婦だけで飯食べて、少しだけ観光して、多分美術館を回るくらいのことだ。

 なんとかなるかなと、まあそういうことで出かけることにした。