最後の定期演奏会

 目黒パーシモンホールに子どもの最後の定期演奏会に行ってきた。

 思えば、中学、高校、大学と10年間なんだかんだと続けてきた吹奏楽部の演奏もこれが最後かと思うと感慨深いものがある。

 子どもの楽器は下手の横好きというのだろうか、本当に上手くならなかった。自分のギターの経験でいえばもう少し上手くなってもいいのではと思うくらいだ。なので、中学でも高校でもコンクールでは補欠に回ることも多かった。それでもやめずに大学に入ってからもやり続けたのは、音楽の魅力にある部分とりつかれたからなのかなと思う部分もある。

 もっとも楽器がへたといっても、それは自分がジャズやクラシックのCDとかは沢山聴いているから思う部分もある。普通にいえば、まあそこそこには吹ける。そしてなによりも楽譜が読める。これってけっこう重要なことかもしれない。さらにいえば、音楽をきちんと聴けるという意味では、子どもの人生は音楽への親和性を含めて普通の人よりも豊かではあるかもしれない。

 今回は子どもはアンコールを含めて4曲くらいしかのらないみたいだ。去年、3年のときはほとんどすべての曲の演奏をやっていたが、やっぱり4年となると就活もありそういう訳にもいかなかったのだろう。

 しかし一つの曲の演奏を集団で作りこんでいくというのは大変なことだと思う。それを思うとよくぞ続けてきたという思いもある。

 多分、子どもの音楽への関わりは就職とともに薄くなっていくのだろうと思う。子ども的にはできれば音楽とはずっと関わっていきたい、どこか楽団を探して加入していきたいということらしい。まあそれが叶えば幸運だとは思うが、社会はなかなかにシビアでもある。

 まあとにかくよく頑張ったと思う。今日の演奏も素敵だった。

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