風紋


【吹奏楽】 吹奏楽コンクール課題曲「風紋」
  一昨日、車のiPodで唐突にかかってから、はまってしまいずっと聴いている。いつ落とした音源なんだろうかと思うがあまり覚えていない。多分、子どもに頼まれてネットから落としたのではとは思うのだが。
 これは吹奏楽曲で調べると1987年の課題曲だという。
風紋 (吹奏楽曲) - Wikipedia
 この曲をよく覚えているのは、子どもが中学生の時にコンクールの地区予選の課題曲として演奏したからだと思う。スケールの大きな曲で、主旋律の部分に親和性があり、けっこう気に入っていた。
 改めて聴いてみると、主旋律部分のエモーショナルな調べがすーっと入ってくるようで、本当にいい曲だなと思う。なにか聴いているうちにジーンとくるような感じもする。さらにいえばその頃の子どもとのやりとりとか、中二病的、あるいは反抗期でいろいろぶつかることも多かった子どもがとにかく部活だけはやめずにやり通し、結果として高校の3年間、さらに大学に入っても吹奏楽を続けていることへの、親的な感慨とか、様々な思いが重なってくるのである。
 実際、子どもが中学の時はいろいろあった。一時期は週のうち三回くらい車で学校へ送って行った。ぎりぎりまでグズグズしていて、遅刻しそうになると送っていけ、遅刻するくらいなら休みの連続だった。このまま不登校になってしまうのではと心配もした。それでもなんとか学校に行ったのは、部活があったからだ。その部活にもカーストがあり、その末端にいた子どもにとってはけっして楽しいものではなかったのだろうが、それでもやめなかったのは多分音楽だけは、みんなで楽器を演奏することだけは好きだったからではないかと思う。
 まあ子育てのもろもろについては、書き始めるときりがない。「風紋」は吹奏楽を、吹奏楽の素晴らしさを一言で表すに値するくらい良い曲だと思っている。吹奏楽ってどこがいいんだろうかと聞かれたら、この曲を聴かせたいという具合に。
 YouTubeを見ていたら、作曲家の指揮によりオーケストラ用いアレンジされたバージョンというのもあった。これもなかなか味わいがある。