子どもが所属している吹奏楽部の定期演奏会に行ってきた。大学の定演はこれが3回目。3年生ということで、これでほぼ引退となる。来年はいよいよ就活ということになる。思えば中学からだから通算9年になるのか。飽きっぽい性格の割には良く続いたものだと思う。それだけはよく頑張ったといいたい。
楽器の演奏自体はそれほど上手いほうじゃない。それでも音楽自体が好きだったんだろう。集団演奏をずっと続けてきたのはこれからの人生にはいい糧になるのだろうとは思う。しかしここまで続けるとは思わなかった。
まあこじらせ系だったからいろいろあったが、それでもまあ普通の大学に行ったし、自分でインカレの部活を見つけてきてどうにか自分の居場所を見つけ3年間過ごしてきた。自分が遠い昔過ごしたような学生生活に比べればはるかに有意義だと思う。
まあなによりも譜面が読めて、楽器が出来る。それだけでも素晴らしいことだと思うし、楽器が出来ない人生より数倍楽しいことだと思う。音楽を聴きいったり、譜面を読んでそれを美しいものと感じ、それを奏でることができる。羨ましい限りだ。
演奏は全部で8曲。中には組曲やメドレーもありで休憩をはさみだいたい2時間と少しというところで、なかなかのプログラムだった。特に最後の組曲は20分以上で、これだけの演奏をきちんと仕上げたのは並大抵のことではないと思う。1年という長いスパンとはいえ学業やアルバイトとの両立なのだがから、演奏する学生たちのことを自分の子どもを含め素晴らしいと思った。
演奏はというと、もちろんコンテストを目指すようなそういう演奏ではないのだろうが、そこそこに情感溢れ、きちんとグループとしてのサウンドがあったと思うし、十分楽しむことができた。
こちらはカミさんと一緒だったのだが、カミさんが誘った友人、この人は高校まではかなりレベルの高いピアノをやっていたと聞いているのだが、「1年でこれ仕上げるのって凄いと思うよ」とほめていた。いやそういうことなんだとは思う。
子どもの演奏会は多分これで一区切りだとは思うが、ひょっとしたら仕事を始めてもまたどこかの市民楽団とかに潜り込んでいそいそと音楽を続けるかもしれない。それもまた人生だ。