東京富士美術館ーフランス絵画の精華

 東京富士美術館の「フランス絵画の精華ー大様式の形成と変容」を観てきた。

 フランス絵画のもっとも華やかな3世紀、17世紀の古典主義、18世紀のロココ、19世紀の新古典主義ロマン主義、さらに印象派誕生にいたる絢爛な歴史を約100点の名画とともに辿るという。ある意味、絵画芸術がもっとも光り輝いた時代ともいえる。表現技術とデッサンや構図の完成度、高い写実性と再現美などなど。

 展示される作品群も画家の職人的な画力と華やかさ。イタリアやスペインの古典的な画力と迫力、オランダの通俗と写実、そうしたものとは異なる軽やかさ、華やかさがフランス絵画の魅力かもしれない。この企画展は東京富士美術館ならではなのものかもしれない。

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エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン「ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルチーヌ・ド・ポラストロン」

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ジャン=アントワーヌ・ヴァトー「ヴェネチアの宴」

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ジョゼフ=デジレ・クール「ジェルマンがいないあいだ気を紛らわすリゴレット

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イポリート・フランドラン「ポリテス、トロワに攻めよるギリシア軍を見張るプリアモスの息子」

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ウィリアム・ブグロー「青春とアモル」