世田谷美術館「ボストン美術館パリジェンヌ展 時代を映す女性たち」


ボストン美術館 パリジェンヌ展 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM
 女性のファッション、特にパリのファッションを相貌、そしてそれを積極的に取り入れた19世紀から20世紀初頭のアメリカの女性たちの姿をボストン美術館所蔵の絵画から描いてみせるという企画展だ。ファッションの最先端にあったパリの流行、それがアメリカの上流社会にどのように取り入れられたかを絵画と当時の装飾品やドレスによって綴る。何か以前、女性の美を絵画と宝飾品やドレスで巡るというのはポーラ美術館で同じようなコンセプトの企画展があったことを想起させる。
 世田谷美術館を訪れるのは二回目だ。前に来たのは、やはりボストン美術館所蔵作品によるジャポニスムの企画展だったか。モネの大作「ラ・ジャポネーズ」が目玉だったように記憶している。
 今回の作品ではマネの「街の歌い手」やジョン・シンガー・サージェントの「チャ―ルズ・E.インチズ夫人(ルイーズ・ポロメイ)」などの大作が大きく取り上げられている。
 個人的には以前名古屋ボストン美術館で観たように記憶しているドガの「美術館にて」などが興味深かった。

 この二人の女性のモデルはドガに師事したメアリー・カサットとその姉だか妹という話。
<マネ「街の歌い手」>

ロートレック「画家のアトリエのカルメン・ゴーダン」>

 なにかどことなくジョニ・ミッチェルのポートレイトみたいな雰囲気。