ABC分析とか

 仕事で久々に商品分析なんてことをやってみようかと思い、今更ながらにパレートの法則とかABC 分析とかをについてまとめている。

 しかしこれやったのって、多分新卒で最初に勤めた書店で勉強しろと渡されたマニュアル書で習って以来のことのようにも思う。チェーンストアの実務みたいな実習書だったのだろうか。

 なので思い出し思い出しメモをまとめてみた。

パレートの法則

 経済において、数値全体を構成するのは、一部の要素が大部分を占めているという理論。主に80:20の法則と呼ばれる。例えば、商品の売上の8割を全商品銘柄のうちの2割で生み出しているといったことが一般的に見出される。この場合2割の商品を重点管理することで、在庫管理等を効率的に行うこが可能となる。

 また購買行動においても、売上の8割を全顧客のうちの2割が生み出しているといった場合は、顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスの方が売上を向上させることにつながる。

  パレートの法則の応用編ともいうべきがABC分析で、重点分析と呼ばれ在庫管理などに使われる手法。

ABC分析

 商品の売上構成比を算出し、売上の大きいじゅんに並べていくと約2割の点数で売上の80%を占めることになり、残りの8割の点数が売上の2割程度しか占めていないことがわかる。そのため売上構成の多数を占める2割を重点管理する必要がでてくる。

例)商品が100点で100万円の売上があったとき、実は20点の商品で80万円の売上をあげている。そのため100点を均等に管理するのではなく、20点の商品に品切を起こさないよう管理する必要がある。 

 まあ係数管理の基本中の基本みたいなもので、知らず識らずにこれを応用している場合が大体において多いはず。書店でこれを勉強し、これを元にスリップの集計から分析とかを随分とやったので、なんとなく体に身についている。

 当時は当然のことながらパソコンなんてものはなかったから、全部集計用紙である。最初に集計用紙に出版社別のスリップ枚数を記入し、次にそれを多い順に転記する。さらにそれを売上構成順に電卓叩いて累計数を記入して、Aランク、 Bランク、 Cランクと分類化していく。そうやって一つずつ係数管理の初歩を体に身につけていった訳だ。

 それが転職を繰り返すうちに、集計用紙がワープロになり、導入したての表計算ソフトで入力してソートしてということになる。ピップスやマルチプラン、ロータス1-2-3、そしてお約束のエクセルという訳だ。

 最初は集計用紙で鍛えられたということもあるので、パソコンを使いこなすのも割と早かったようには思う。多分、もう30年以上はこういうのシコシコやっている訳なので。

 ということで、これからしばらくはABC分析の応用で諸々在庫管理の新たな仕組みとかにチャレンジしなくちゃならない。まあ今更こんな初歩的な手法をという部分もあるにはあるのだが、かなり進んでいる部分はあるのだが、まったく手付かずできた部分にいよいよ着手みたいなところで、思い切って初歩の初歩から攻めてみようかと思った。

 さらにいえば、あまり考えたり、勉強しない社員への教育みたいな部分もあるにはある。まあ最後のご奉公かなとか思ったりもする。

 ついでにいえば、2005年くらいからはパレートの法則では対応できない現象としてロングテールなんて言葉も流行ったのを思い出したりもする。ちくま新書の『ウェブ進化論』あたりをかじった。確か『Wired』編集長であるクリス・アンダーソンが提唱したとかで、アマゾンの売上の半分は売上順位が13万位以降の本で占められているという説だ。とはいえ、これをリアルに在庫をもっているところが対応しようとしても多分ダメである。まあ基本はやっぱりパレートの法則ということになるのだとは思う。