そして西洋美術館へ

 東博の後は簡単に食事をとってから西洋美術館へ行く。やっぱりここがホームグランドという感じである。大学で芸術を専攻している子どもはというと、少し食傷気味なのか、あまり興味を覚えないようなのだが、それはそれ。自分にとってはやはりここが一番である。
 多分、今年の最初に訪れた美術館もここ西洋美術館だったし、竹橋の近代美術館とともに一番多く足を運んだところである。
 ここはやはり2階の近代絵画、印象派、モネの部屋、そしてまた1階に降りてナビ派象徴主義の部屋あたりか。このへんをゆっくりと眺めつつ時間を過ごす。多分これが一番自分にあっているんだろうと思いつつ、来年もなんども足を運ぶのだろうなとなんとなく思ったりもする。
 妻もこの美術館は割と気に入っているので、よく上野に連れていけという。美術館にいると妻は車椅子を降りてほんの少し杖で歩行をしたり、車椅子でゆっくりと見て回ったりする。ここは空いているので、いつでも自分のペースで鑑賞が可能だ。
 妻は妻のペースで、自分は自分のペースで絵を楽しむことができる。自分たちのペースに一番あった美術館なんじゃないかと思ったりもする。