多摩センターへ行ってきた

 子どもの演奏会があったので多摩センターまで行ってきた。
 ここは遥か遠い昔、子どもが小学校に上がる前にはけっこうな頻度で出かけたところだ。そう、サンリオ・ピューローランドがあるところだ。子ども4〜5歳の頃には毎年のように行っていたかな。ディズニー・ランド年に1〜2回行くとすれば、こっちは1回くらい。そういう頻度だったか。
 ディズニーほどではないにしろ、子どもはサンリオのキャラクターもけっこう好きで、弁当箱やバッグもそういうのを使っていた。キティやシナモンとかそういうやつだ。うんと小さい時はキティーを発音できなくて、「チティちゃん」と言っていた。
 サンリオ・ピューローランドは、屋内型の施設でコンパクトにまとまっているので、半日くらい過ごすのにちょうどよかった。アトラクションはさほど魅力的ではなかったが、劇場でのショーとパレードはけっこう充実していた。ショーはいつもキティとボーイフレンドのダニエルだかの物語なのだが、宮本亜門が演出をしていて、ショーアップされた内容や質の高いダンサーが揃っていて、けっこう楽しめた。さらにいえばパレードはサーカス的要素が満載で、それこそそれだけ見ても元がとれるような感じだった。
 それでも子どもが小学生に行くようになってからは、キティ熱も冷めてだんだんと遠ざかった。さらにいえば子どもが二年生の時にカミさんが病に倒れてからは、家族でこの地へ行くことはなくなった。
 ついでにいえば、30代半ばまでは出版社で書店営業をしていたので、年に1〜2回はここにも営業で行った。当時はたしか潰れる前のそごうが出店していて、そこには記憶では紀伊国屋が入っていたような気がするのだが、これは定かじゃない。その後は一度三越が入ってこれも撤退し、今はココリアというショッピンセンターになっている。確か丸善が入っているんじゃなかったか。
 さらには丘の上プラザにくまざわ書店が入っていたように思う。多分、五味太郎の本とかを出している出版社にいた頃で、児童書に強い本屋にはけっこう営業で回っていた。いずれにしろもう30年近く前の話になるのだが。
 それでもって夕暮れ時の多摩センターを歩いてみると、こんな感じだったかなと思うことがある。多分17年ぶりくらいになるのだろうか。
 駅から公園へと続く道の両側はクリスマス時期ということもあり、見事にイルミネーションがライトアップされているし、当然のごとくこの街のイコンであるキティちゃんも鎮座ましましている。なんとなく懐かしいような気もするのだが、どうも古い記憶はあまり蘇ってはこない。まあ月日立ち過ぎなのかもしれないし、年も取り過ぎたのかもしれない。