ディズニーランドへ行く

 昨日、今日と泊まりがけでディズニーランドに行ってきた。埼玉から千葉、通える距離なのに泊まりとは豪勢といわれれば、その通りであるが、子どもの二十歳の記念なのでちょっとばかり贅沢をしてみた。
 今回泊まったのはディズニーランドの真ん前にあるディズニーランドホテル。前回、子どもが17歳の時に一度直営ホテルに泊まっているが、あの時はアンバサダーホテル。少しだけグレードが上がった感じである。
 なぜ二十歳の記念にディズニーランドかといえば、これは子どもが無類のディズニー好きだからだ。小さい頃からディズニーアニメを観させ続けてきた。ディズニーランドにも1歳になるかならないかの頃からずっと連れて行った。ある意味、ディズニーで人格形成したようなものである。
 とどめになったのが小学6年生の時に、本場アナハイムのディズニーランドに家族三人で行った。子ども時代に本場のディズニーを体験したというのが子どもにとっては、ある意味アイデンティティになってしまったようだ。「私は本場のディズニーにも行った」という普通のディズニー好きとの差別化みたいな。やなガキだね、まったく。
 なのでもう根っからのディズニー好きである。高校時代、部活に明け暮れていたが、受験ともかぶらない二年生の時に、17歳の誕生日にやはりディズニーに泊りがけで行ったのも、子どもにとってはかけがえのない思い出になったようでもある。まあそういうことだ。
 今回は二日とも雨降りという最悪のコンディションではあったが、逆に空いていていつもよりも待たずにアトラクションに乗ることもできた。食事もホテルでの夕食、朝食とそれぞれ予約して豪勢にとった。パーク内でもふだんあまり利用しないレストランも使った。すべていつもよりワンランク上、背伸びして豪勢に過ごした。まあ20歳の思い出に、家族の思い出になってくれればというところだ。
 多分、多分だが、もうこんな風に家族でディズニーランドへのお泊まりとかもなくなるんじゃないかという気もする。子どもは子どもで就職でもすれば忙しい日々を送るようになる。こっちもリタイアすれば余裕もなくなるだろう。まず年齢的にしんどくもなるだろう。いずれにしろ子どもは子どもの人生をじょじょに踏み出し、そこに親が入って行く余地はだんだんと少なくなる。
 そんなことを思うと少し寂しいことではあるが、まあいたし方ないことだろう。