装具が完成する

 先週、仮合わせを行なったカミさんの装具ができたというので練馬にある装具屋まで行くことにする。8月の終わりに最初に行ってから今回で三度目。ようやっと出来上がりである。
 これまで作った装具は全部プラスチックの半透明のやつだが、今回は黒いもの。病気をして最初に作ったのはいずれも足首が固定されたもので、これは2年続けて作ったので二足ある。3〜4年前に上福岡の装具屋で作ったのは足首が若干動くタイプで、これをずっと使っていたのだが、今年の初めくらいだったか、旅行に行った時にカミさんが寝床から、この装具の上に尻餅をついてしまい、ふくらはぎの固定する部分のプラスチックにヒビが入った。
 その後は以前作った足首固定のものを使っていた。この手の装具は一応3年を目安にするとか言われているのだが、ぶっちゃけきちんとメンテナンスをすればかなり長い期間使える。カミさんが片麻痺になってすでに11年が立つ。足首固定のものはそういう意味ではもう10年を超える。一度5年くらい前にバンド部分を二足とも変えてある。そのうえでさらに足首が動くタイプのものを中心に使っていたからだろうけど、現在も遜色なく使える。
 今回もそうだがだいたい一つ作るのに6〜7万くらいかかるが、障害を持った者にとっては絶対に必要なものである。こわれて使えないということになると、日常生活全般が支障どころか、成立しなくなる訳なので、替えが絶対に必要になる代物なのだ。なので今回もまったくの実費ではあるが、急遽作ることにした。足首がかなり可動するタイプのもので、慣れには少し時間が必要かもしれないが、長く使ってくれればと思う。