屏風画、基本のキ

 基本的には西洋絵画が好きだ。美術館巡りをするようになっても、西洋絵画、洋画、油絵中心に観ている。といってもだんだんと日本画にも触れるようになり、感覚的には美しいなと思うし、少しずつその良さがわかってきてはいるとは思う。とはいえほとんど知識部分では皆無である。西洋絵画でさえ、ほとんど知識もなく、ただただ感覚的にいいなと思っているだけなのだ。それでもちょっとだけ入門書、鑑賞の手引きみたいなものに手を出すようにはなっている。それに対して日本画に関しては入門書ですら一冊も読んだこともない。なので知識という点では皆無も皆無。絵具にあたるものは顔料らしいとか、キャンバスにあたるものは紙か絹らしいとか、もう中学生の美術の授業を受けましたレベルなのである。
 なのでちょっとだけ参考になるサイトとかを巡りながら、少しずつメモをとったりもしている。今回は屏風画についてのメモを羅列する。参考にしたのはこのサイト、滋賀県立近代美術館の公式サイトから。
屏風を鑑賞するための基礎知識(1) - 滋賀県立近代美術館 公式ブログ
1.扇(せん)
 まず屏風の折れ曲がった部分の一つの面を「扇(せん)」と呼ぶ。そして右から左に向かって扇を第一扇、第二扇、第三扇、第四扇と数える。
2.曲
 この扇の数によって、例えば扇が二つなら二曲、四つなら四曲、六つなら六曲と数える。
3.隻(せき)
 二曲、四曲、六曲それぞれで屏風絵となっているものを隻(せき)と呼ぶ。二曲で構成された屏風絵は二曲一隻、四曲で構成されたものを四曲一隻、六曲で構成されたものを六曲一隻と呼ぶ。
4.双(そう)
 屏風絵は一般的には二つの隻が左右で一組みとなっていることが多い。これを一双と呼ぶ。例えば四曲の屏風が二つで一組みとなっているものを四曲一双、六曲の屏風が二つ一組みとなっているものを六曲一双と呼ぶ。そしてそれぞれの右側を右隻、左側を左隻と呼ぶ。

 それでは実践問題風にトーハクで観た屏風絵を。
四曲一隻

次は六曲一双