西洋美術館常設展

 アルチンボルドの後には普通常設展をのぞいてみる。金曜日は夜9時までやっているのがありがたい。ゆっくりとのんびりと絵を観て回ることができる。ここが自分のホームポジションであると改めて思ったりもする。
 何度も来ているのだが、初めて観る絵も何点かあるl。
まずドガの「舞台袖の3人の踊子」。 新収蔵作品というキャプションがある。パトロンらしき男を黒いシルエットにしてるところにドガのある種の悪意を感じる。

 そしてこれも一度観てみたいと思い続けていた作品、ジャクソン・ポロック「ナンバー8,1958 黒い流れ」。本当に10数回通って初めて観ることができた。ちょっとした感動を覚えた。単なる勘違いの私見だが、ポロックはポーリングによって初めてピカソの影響下を脱したのではないかと思っている。

 カロリュス・デュラン「母と子」。画力の見事さ。本当に絵が上手い。デュランは画塾を開き、リュスやアンリ・エドモン・クロス、ジョン・シンガー・サージェント等に教えたと解説にある。そういえば昨年、都合三回も観に行ったデトロイト美術館展でも印象的な家族の風景を描いた一枚あったのを思い出した。