トッド・ラングレンにはまる

 去年の暮れからトッド・ラングレンにはまっている。発端は鶴ヶ島の図書館でCDを借りてきたことから。最近月に1回くらい図書館でパソコン叩いたり、資料系を素読みしたりとかしているのだが、気晴らしにCDでも借りようかと思ったときに見つけたのがこれだ。

 トッド・ラングレンについては実はほとんど知らない。ブルーアイド・ソウル系、ホール&オールのプロデュースをしたことがあり、ダリル・ホールとは互いに影響し合っていること。ついでにいえば年をとってからの彼を一度だけライブで見ている。数年前にリンゴ・スター・オールスターズの一員として来ていたからだ。
 いろいろなところで彼の名を聞いたし、何人かの音楽好きが彼のことを夢中で話すのを何度も聞いた。なのに彼を同時代的に聴いてくることはなかった。こういうのってある種の人生のすれ違いなのかもしれないと思う。
 彼のことをウィキとかで調べるとやはりプロデューサーとしてのキャリアが際立っている。それも大体が70年代から80年代にかけて。彼がプロデュースしたメンバーが凄い。ザ・バンド、バッド・フィンガー、グランド・ファンク・レイルロード、ホール&オール、チープ・トリックなどなど。トッド自身のCDを聴いて、ちょっとホール&オールっぽいと思ったりもしたのだが、これはもう間違いなくホール&オーツがトッドの音を模倣したもの。というかダリル・ホールの音楽的志向性がトッドのそれと同一だったんだろうと思う。
 さらにいえばトッドは60年代ローラ・ニーロも気に入っていたようで歌詞の中で彼女のとを歌っていたりもする。
ローラ、またあの頃のようにスウィングしようよ・・・・byトッド・ラングレン: 音楽酒場 since 2005
 この記事にもあるように、トッドのブルーアイド・ソウル志向は同じような志向性をもっていたローラ・ニーロの音楽に呼応したのだろう。借りてきたCD「A Wizard, a True Star」の白眉を成すブルーアイド・ソウルのカバー・メドレイ「"Medley" – "I'm So Proud" (Curtis Mayfield) 、"Ooh Baby Baby" (Smokey Robinson, Warren "Pete" Moore) 、"La La Means I Love You" (William Hart, Thom Bell) 、"Cool Jerk" (Donald Storball) のうち確か「Ooh Baby BAby」をローラもライブでカバーしていた。多分、トッド・ラングレンローラ・ニーロは同じ時代の同じ空気を吸い、同じ音楽を聴いていたのだろうと思う。
 それからというものアマゾンやらでベスト盤も買ったし、多分アルバムを今後も揃えることになるだろうと思う。休みの昼過ぎなどはけっこうな頻度で一人トッド・ラングレン祭りをしていたりもしている。