美術館巡り

 三連休の日光周辺の旅の最終日18日は、一日美術館巡りをした。
 まず宿からも近い小杉放菴記念日光美術館に寄った。前からずっと気になっていたところだ。
http://www.khmoan.jp/data/data-1.html
小杉放菴記念日光美術館
 小杉放菴という画家はほとんど知らないに等しい。日光出身の洋画家で観た印象は日本画の要素を取り入れた画風、様式美に近いかなとか思った。後で調べると壁画で有名なシャヴァンヌの影響もあるという。象徴主義、装飾性とかそのへんの諸々だろうか。
 小杉放菴の他では、たまたま「中島潔 新しい風−希望 明日へ生きる−」という企画展をやっていた。中島潔もほとんど知らない画家だが、抒情性、郷愁を誘う童画は、イラスト風でもあり、これは一度ならず観たことあるなとは思った。その他にも詩情を誘う美人画も多数あり、正直けっこうはまった感がある。こういう絵もいいと思った。


 その後向かったのは茨城笠間の笠間日動美術館。ここは1月にも訪れている。
笠間日動美術館 - トムジィの日常雑記
 日動画廊の創業者長谷川仁を記念して出身地に建てられた美術館だ。個人まりとした展示室に粒ぞろいの近代フランス絵画が展示されている。ルノワール、モネ、フジタ、ピカソ、ドニなど。リラックスして楽しめる美術館でもある。またここには著名な画家が自分の愛用するパレットにちょっとした絵を描いたものが多数展示されているパレット館もあり、これを観るのも楽しみの一つである。
 今回一番気に入ったのはマックス・エルンスト「夢造りの達人」。マックス・エルンストの絵の中ではあまりオドロオドロしてないし、むしろ可愛らしくさえあると思った。

ニキ・ド・サンファールの割と小さな彫刻

作者、タイトルを失念。

これはある意味、おきて破りというか、絶対作者の三宅一樹は足フェチだと思ってしまった。