日帰りでポーラ美術館

 日帰りでカミさんと箱根、ポーラ美術館に来た。
Modern Beauty フランスの絵画と化粧道具,ファッションにみる美の近代 | 展覧会 | ポーラ美術館

 ファッション史における現代化は、デザイナー、ポール・ポワレによるコルセットを排したハイウェストのドレスからなど新鮮な知見。

 デュフィの「ポワレマヌカン 競馬場にて」。上流階級の社交場であった競馬場は、かっこうのファッションショーだったんだな。映画マイ・フェア・レディ」を思い出した。

 一番気にいったのは、キース・ヴァン・ドンゲン「アンヴァリッドへの道」。雨上がりの都市の情景。映画のワンショットのようだ。

 絵画と宝飾品やドレス、モードという観点からの企画展はポーラならではといえる。もう何度も来ているところなので、お馴染みの絵も多いのだが、初めて観る絵も多数ある。近現代フランス絵画の収蔵では西美に匹敵するのではと思えるくらいである。そういう意味ではいつでも新しい発見がある美術館だ。
 今回のお目当てはポスターとかにもなっていたマネの「ベンチにて」。パステル画ながらモネらしさが出ているというか、女性の美しさの一瞬をとらえたというか。背景の省略とかの技法は、ベルト・モリゾとかにも影響しているといえる。同じパステル画でもドガとかとはまったく異なるアプローチだ。