東京国立近代美術館へ行く

 午後、都内で会議。5時少し前に終了後、業務強制終了して東京国立近代美術館へ行くことにする。ここはとにかく一度は行ってみたかったところ。
http://www.momat.go.jp/am/

 金曜日で8時まで開催していたので、もうお腹いっぱいになるくらい絵画漬けになってきた。いろいろと書きたいことが沢山あるし、日本絵画をもっと勉強しなくてはとかも思うのだが、取り合えず断片的な感想を幾つか。
アッツ島玉砕>〜藤田嗣治

 この美術館に行きたかったのは実はこの有名な戦争画を見たかったからでもある。圧倒される作品だ。戦争の悲惨さ、壮絶な生と死の肉体的な交差する様をかくもリアルに描ききること。藤田が比類なき画才の持ち主であることを証明する絵でもある。
<裸体美人>〜萬鉄五郎

 岩手出身、初期はゴッホ等の影響にあり、後にこの絵にあるとおりフォーヴィスムに感化された作品を多く描いたという。確かに画力を感じさせる力強い作品で引き込むものを持っている。大正時代にこのような激しい作品が日本にあったことに素直に驚きの思いを抱く。数年前に東北旅行をしたとき、花巻あたりを走っているときに、萬鉄五郎記念美術館という看板を見た記憶がある。その時には浅はかにも「まんてつ ごろう」ってなんだくらいの感覚だったようにも思うのだが、あの時行けばよかったと悔やまれる。機会があれば一度行ってみたいところでもある。
<麗子肖像>〜岸田劉生

 いわゆる麗子像のもっとも初期のものだという。初めて観る絵だがこれが一番いいと思えてくる。
<金蓉>〜安井曽太郎

<女のトルソ>〜ブラック

 分析的キュビスムの傑作の一つといえるだろう。いやそれ以上に、この作品にはどことなく抒情性があると思えてならない。