笠間日動美術館

 ここまで来て絵が観ることができないのは淋しい。そこで思いついたのが笠間日動美術館。ここは千葉県佐倉市だから、勢いで茨城まで行ってしまおうと思った訳。ナビに入れてみると1時間半もかかるという。隣の県なのに随分遠いのね。とはいえ笠間はほとんど水戸のすぐそば。100キロ前後走らなくてはならないのだからいたし方ない。3時くらいに入れば2時間は見れると思い足を伸ばすことにした。妻はというとまあ遠出は基本OKなので賛成である。

笠間日動美術館
笠間日動美術館 - Wikipedia
  ウィキペディアによれば銀座にある日動画廊創業者、長谷川仁・林子夫妻により長谷川家ゆかりの地である笠間に創設されたのだとか。何にも知らないものだから、最初は日動火災とかそのへんの関係かと思った。しかし画商が作った美術館だけに美術品を見るには最良の設計・造作になっているし、ある種の品を感じさせる美術館だ。館内はフランス館、パレット館、野外彫刻庭園、期間展示館と四つに分かれている。フランス館からは野外彫刻庭園を通って企画展示館に行くのだが、野外彫刻庭園は階段上になっていて、迂回路はあるのだが車椅子を押してだとけっこう大変である。企画展示館では広重の東海道五十三次を展示していた。館内をゆったりと使っているので、前期後期の二部構成になっているとかで、今回は日本橋から確か静岡の蒲原あたりまでの展示だったようだ。
 この美術館の売りはなんといってもフランス館だ。印象派からエコール・ド・パリの有名どころの作品が所蔵展示されている。さらには著名な画家たちのパレットを収集展示している。このパレットがただのパレットではなく、寄贈した画家たちが思い思いにパレットをキャンバス代わりに絵を描いていて、これがもう本当に楽しくなる。このパレット画の収集について長谷川仁はこんな風に語っている。

 館内はこんな感じである。

 フランス館ではやはり大好きな印象派の著名な画家の絵に見入ってしまった。
<舞台のそでの踊り子>〜ドガ

<ヴェトゥイユ、水びたしの草原>〜モネ

<サン=レミの道>〜ゴッホ

<泉のそばの少女>〜ルノワール